ダラスでSavings Accountデビュー

はじめに 久々に投資の話を書ききます。投資といっても小難しい、切った張ったの話ではなく、どちらかというと貯蓄の話に近い内容です。最近では、NISAやiDeCoなどの話もあり日本国内でもかなり資産運用に対するハードルが下がり、知らず知らずのうちに投資家デビューしている方も多いと思いますが、それぐらいの軽いノリの話です。お金の使い方に関する思想的な話は、別に時間がある時に書こうと思います。 資産形成、投資、貯蓄 一般に資産形成をする際に取り得る選択肢は、投資(株、債券、ビジネスなどなど元本が保証されないものの増える可能性もあるもの全て含む)と貯蓄(定期、普通預貯金など元本は保証されつつも、ほとんど増える可能性のないもの全て)かと思います。もちろん、「そんな雑な分け方・・・」みたいに思うこともありますが、少なくとも私レベルのサラリーマン投資家はこれぐらいの感覚で十分かと思います。 日本にいた頃は、いうまでもありませんが普通預金、定期預金の金利が低すぎて、貯蓄するモチベーションはほとんど0でした。いわゆる生活防衛資金をいくらか普通預金口座に入れて、その他制度上の最大限まで会社の持株会で買い付け、控除の上限まで住宅財形を買い付けみたいな事をしていました。 うちの会社の持株会は圧倒的に利回りが良いのですが、買い付け上限があるので、それが実質的に私の投資上限になっていました。まぁ、ライフステージ的にそれ以上拠出しにくい状態に来たという話もありましたが。 Savings Account ここアメリカでは、日本ではあまり考えられないような貯蓄用のサービスが存在します。それが、タイトルにあるSavings Accountというものです。 誤解を恐れずに、理解を簡単にするために一言でいうと、「普通預金と定期預金の間のサービス」といった感じです。 どういうことかというと、私が調べた限りにおいては、Savings Accountには以下二つの特徴があります。 普通預金ほど簡単に出金できない制限は金融機関によって異なるようですが、月間引き出し回数が決められている。Debit Cardが存在しない。入金後一定期間(数週間)は引き出せない。というのが一般的なようです。 利率は定期預金並みか場合によってはそれ以上もちろん、利率は金融機関によって異なりますが、概ね制限が大きいところほど利率が高いという傾向にあります。まぁ、利用者の不便に応じる形で利率が乗ると考えれば納得かなと思います。 実際の利回りは? さて、そんなSavings Accountですが、実際の利回りはどれぐらいなのでしょうか? 例えば、私がよく利用するサイトのNerdwalletではこんな感じで特集が組まれています。英語が読めなくてもなんとなくわかると思いますが、利率はおよそ2%前後になっており、高いところでは2.3%程度まで上がっていることがわかります。 この値がどれだけすごいのか?ということですが、例えば、日本の主要な銀行の1年もの定期の利率が0.02%程度であることを考えていただけるとすぐにわかると思います。 100倍です。 頭がクラクラします・・・。 アメリカに住んでいて、これを使わない理由はないですよね。 というわけで、日本にいた頃は何も期待できなかった生活防衛資金ですが、アメリカに来たからには、それをSavings Accountに入れておくことで、生活防衛資金にも十分にお金を稼いでもらっています。ちなみに、私が利用しているのは、MarcusというGoldman Sachsの個人向けOnline BankingとMySavingsDirectというちょっと聞きなれない金融機関です。各々APYで2.25%と2.35%です。 初めての経験 そんな訳で、我が家の生活防衛資金は2つのSavings Accountに分けて保管されているのですが、入金を初めてから人生で初めての経験をしました。 私は1980年代生まれなので、普通/定期によらず、意味のある金額で利子がついたのを見たことがなかったのですが、Savings Accountは月利なので毎月預け入れ額に応じた利子がつきます。簡単のために1年=10ヶ月、APY2%とすると、$5,000預けておくと毎月およそ$10づつ増えていき、1年後には$5,100になる計算になります。(かなり雑で、完全に福利を無視していますが、概ねこれぐらいの感じで良いと思います。) この、「意味のある金額で利子を得る」感覚が人生初だったので、大した金額ではないのですがかなり驚き、かなり喜びました。生活防衛資金なのにもっと増やしちゃおうかなと思ったぐらいです。 ちなみに、同じ$100を日本の定期預金で得ようと思うと、利率が1/100なのでもちろん、元金は100倍の$500,000必要になります。 頭がクラクラします・・・・。 まとめ アメリカはそもそもの金利が高いのでリスクをほとんど取らずに資産を増やせる 大きなリスクを取りなくない人にはSavings Accountはうってつけ Related Posts Shellが地味に増配していたはじめに 毎月の買い付けの話で書いている通り、私はCovid-19の影響が株式市場に及ぶや否や、RDS.Bを買いはじめました。ちょっとエントリーが早すぎたこともあり、いまだに多少の含み損なのですが、それでもだいぶ回復してきました。… 従業員持株会がやばいはじめに 私は、入社以来従業員持株会へ最大限拠出していると言う話を折に触れて書いていますが、最近、株価が恐ろしい勢いで上がり、総資産に占める割合がおかしなことになり、ちょっと不安になってきたので記録しておきます。… Online Savings Account変更はじめに Online… Dallas でカードを無くすはじめに まさかとは思いますが、タイトルの通りです。… 我が家の資産状況 2019年版はじめに こんなことは、インターネットの大海でわざわざ人に晒す話ではないと思うのですが、このブログなどインターネットの波間に漂う取るに足らない藻屑でしかないため、自分の振り返りのために、自分の資産がどれぐらい成長しているのか、この先成長していくのかを楽しみにしながら記録をつけようと思います。…