インフレを受けて、資産運用に関する世の中の趨勢がだいぶ変わってきたか。

Covid-19の救済に端を発した世界的なインフレですが、私自身の周りでも思いもよらないところで、影響が出てきたのでメモしておこうと思います。

私の保有している物件1の話なのですが、ついにこの物件で積み立てている修繕積立金の一部を運用するべきと言う話が理事会に上がり、可決されたようです。大規模なマンションなので、その運用規模は数億円に上るようです。

投資対象は、日本の国債で、長期国債を中心に運用するようです。

個人的には、こういったまとまったお金はただ口座に眠らせておくよりは、例え国債であったとしても運用した方がいいと思うので、基本的には賛成です。ただし、何百世帯と入っているマンションなので、みんなの総意で決められるものでもなく、運用は理事会に一任となります。理事会のメンバーの責任は大きいですね。ちゃんとできるのかしら?とも思います。

また、運用する理由、投資対象選定にあたっての留意点として、インフレ率の上昇を受けて、1)機会損失の回避、2)実質目減りの回避みたいなことが書いてあり、運用の前提としては1)元本確保みたいなことが書いてあったので、「ふーん」と個人的には思ってしまいました。

と言うのも、投資をする理由の1)、2)は実質的には同じことを言っていると言うのと、利子のつかない口座に置いておくことで、元本は変わらずとも実質的に目減りしていることに触れているにも関わらず、「元本が確保できること」が選定の対象に入ってきているので、「はてな?」と思ってしまいます。

それだったら、少なくとも利子は付く普通預金もしくは定期預金に預けておけば?と言うのが私の意見で、国債だったとしても、取引価格は変動するので、償還を待たずに換金した場合元本割れする可能性はあるだろうに・・・。

と思ってしまいます。

あれだけ大規模なマンションだと、金融関係に勤めていらっしゃる方や、個人で投資をされている方など、色々といらっしゃるだろうとは思いますが、私同様あまり興味がないのかも知れません。

色々と思うところはありますが、ここでメモしておきたいことは私のモヤモヤではなく、世の中の変化に関してです。

本来であれば、マンションの修繕積立金などはこれまでは、とにかく元本を減らさないようにして、不足が見込まれれば、住民からの徴収額を上げると言うのが常だっただろうと思いますが、インフレを理由にここに待機資金を運用すると言う選択肢が加わったことが大きな出来事かなと思います。

私のマンションが世の中の流れに対して、早いのか遅いのかはわかりませんが、その他、自宅や物件2などではそんな話も上がっていないので、世の中的にはまだまだ珍しい方なのではないかと思います。

そうすると、この先も都内にニョキニョキ立っているマンションの管理組合が順次国債を買い進めることになると思うと、これはこれで、国債価格の上昇圧力に多少なりともなるのやも知れないなと思いました。まぁ、トータルのボリュームとしては微々たるものだろうなとは思いますが。

  • マンションの管理組合で、待機資金の運用が始まると言うことをメモしておきました。
  • 世の中的に、早いのか遅いのかわかりませんが、いよいよこんなところでも金利のある世界が復活してきたという印象的な出来事でした。

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