はじめに
駐在も終わりに近づき、日本への本帰国が近づくにつれて決めなければならないことに一つに、クレジットカードのアカウントをどうするのか?という問題があります。これに関して、帰国後も継続の目処が立ってきたので、今後本帰国されるどなたかのためにメモを残しておきます。
結論としては銀行口座などの諸条件を整えれば、Amexに関しては可能というお話です。
クレジットカードを維持するために必要な条件とその達成可否の整理
クレジットカードを維持するために必要な条件は、利用者とクレジットカード会社間のユースケースから必要な情報を探り、各々のケースを成立させるために必要な条件を抽出するアプローチで進めます
ユースケースの整理
以下が利用者から見た際のユースケースです。利用者とカード会社の関係をアカウントオープンからクローズまでの順序で整理します。収入証明より右側のカラムは、当該ユースケースに必要な情報です
| ユースケース | 概要 | 収入証明 | 送付先住所 | 銀行口座 | クレカアカウント | クレカ |
| アカウントオープン | 新規にクレジットカードを作成 必要事項、指定の情報をカード会社に提示 | ✔️ | ✔️ | |||
| ショッピング | レストラン、スーパー等でカードを利用 | ✔️ | ||||
| 支払い | カード会社指定の支払い期日までに、自分の銀行口座から指定の金額を支払い | ✔️ | ✔️ | |||
| 有効期限更新 | 有効期限の近付いたカードの更新のために、カード会社が送付した新しいカードを受領 | ✔️ | ||||
| 紛失対応 | クレジットカードを紛失した際に、サポート窓口へコンタクトし、カードの停止、再発行を依頼。再発行済みのカードを受領 | ✔️ | ✔️ | |||
| アカウントクローズ | クレジットカード会社にコンタクトし、不要になったクレジットカードのアカウトをクローズ | ✔️ |
上記リストをもとに、各情報がどのような状態になっていれば、日本に本帰国後もクレジットカードを維持できるのかを次に考えてみます
クレジットカードを維持するために必要な情報に求められる条件
前章では、クレジットカード利用者のライフサイクルにおけるユースケースから必要な情報を整理しましたので、ここでは、各情報がどのような状態にあれば、本帰国後もアカウントを維持可能かを整理します
これには、各ユースケースにおいて日本からのオペレーションを考えた場合に、現地滞在時との差分は何で、日本帰国後はそれがどのような状態であることが、当該ユースケースが成立する条件となるのかを考察します。なお、アカウントオープンのケースに関しては、今後日本から新規アカウントはオープンしないため、対象外とします
| ユースケース | 概要 | 収入証明 | 送付先住所 | 銀行口座 | クレカアカウント | クレカ |
| アカウントオープン | 新規にクレジットカードを作成 必要事項、指定の情報をカード会社に提示 | (対象外) | (対象外) | (対象外) | (対象外) | (対象外) |
| ショッピング | レストラン、スーパー等でカードを利用 | ・手元にあること | ||||
| 支払い | カード会社指定の支払い期日までに、自分の銀行口座から指定の金額を支払い | ・日本でも維持可能 ・日本からオンライアクセス可能 | ・日本からオンライアクセス可能 ・オンラインで支払い可能 | |||
| 有効期限更新 | 有効期限の近付いたカードの更新のために、カード会社が送付した新しいカードを受領 | ・新カードの送付先住所を日本に指定可能 | ||||
| 紛失対応 | クレジットカードを紛失した際に、サポート窓口へコンタクトし、カードの停止、再発行を依頼。再発行済みのカードを受領 | ・新カードの送付先住所を日本に指定可能 | ・日本からオンラインで紛失時のロック可能 ・日本からオンラインで新カードの再発行可能 | |||
| アカウントクローズ | クレジットカード会社にコンタクトし、不要になったクレジットカードのアカウトをクローズ | ・日本からオンライでアカウントのクローズ可能 |
上記テーブルをもとに、それぞれが達成可能なのか?を次に考えてみます
各情報に求められる条件の達成可能性の評価
前章では、クレジットカード利用者のユースケースごとに、必要となる情報と各情報に求められる条件を整理しました。本章では、これらが実際に達成可能な条件なのかを考察します
結果、全ての条件を達成可能なため、私の環境(Amex x BoA)であれば、本帰国後もアカウントの維持が可能なことがわかりました。個人的には、送付先住所をアメリカ国外に指定するのは難しいかと思っていたのですが、Amexに問い合わせをしたところ、実際に私の日本の住所を指定することができ、本稿執筆時点で、新カードがAmexより送られてきている状態です
| 必要な情報 | 条件 | 達成可否 |
| 送付先住所 | ・本帰国後の住所を指定可能 | ・可能 |
| 銀行口座 | ・日本でも維持可能 ・日本からオンラインでアクセス可能 | ・可能 ・可能 |
| クレカアカウント | ・日本でも維持可能 ・日本からオンラインで支払い可能 ・日本からオンラインで紛失時のロック可能 ・日本からオンラインで新カードの再発行可能 ・日本からオンライでアカウントクローズ可能 | ・可能 ・可能 ・可能 ・可能 ・可能 |
| クレカ | ・手元に保持可能 | ・可能 |
まとめ
- 私の環境(Amex x BoA)で駐在からの本帰国後もアメリカで作ったクレジットカードアカウントを維持可能か?また、可能であればその条件は何で現実的に達成可能なのか?を整理しました
- 個人的には送付先住所を日本に指定できるか?がポイントかと思っていましたが、これが無事に達成できたため、アメリカで駐在期間中に作成したクレジットカードは本帰国後も維持可能という結論に達しました