はじめに
良いか悪いかは別として、娘が早くも手術デビューを果たしたので、記録しておこうと思います。ちなみに、私はまだ自分の体にメスを入れたことはありませんので、既に娘に人生の経験値で追い越されました。
扁桃腺及びアデノイド摘出手術を実施
どうも、うちの娘の年齢ぐらいでは割とあるケースみたいですが、扁桃腺及びアデノイドの摘出手術を行いました。英語で言うと、T&A : tonsillectomy and adenoidectomy と言われるようです。
今回は、子供の喉の奥から鼻にかけて存在する扁桃腺が腫れて、実生活に影響が出てきたため医者にかかったところ、「取っても取らなくてもどっちでもいいけどどうする?」と言われ切除することにしました。
理由はいくつかあるのですが、私の妻も大人になってから扁桃腺が腫れて切除しているので、いずれ取ることになりそうだなと言う予測がついたのと、医師曰く、「子供の内はリカバリーが早いから、大人になってからやるほど大変ではない。」というアドバイスもあったので、夫婦で検討した結果、切除することとしました。
私は切除していないのですが、なんとなく、盲腸と同じぐらいの感じかな?という想いでした。
ただここで、私の中で改めて「親になるとはこういうことなのか」と認識したのが、子供の体に対する外部からの物理的な影響を、私たちの一存で決めることができるというか、決めなければならない、そういう判断を求められるという点でした。
自分の体のことだったら、その結果に関することは自分が受け入れるので、何にしても責任は自分にしかないのですが、子供の体に対することで、決断をするのは自分であったとしても、その結果を受け入れるのは子供ということに、責任の大きさと決断の重大さを改めて感じました。
手術前後の流れ
わざわざアメリカで扁桃腺を摘出する人も少ないとは思いますが、誰かの役に立てばと思い、娘のケースはどのように進んでいったのかを記録しておきます。
前日
まず、手術の前日ですが、固形物は深夜0時までに食べておいてくれと言われます。前日はシャワーを浴びて身ぎれいにして、0時以降はお水やジュースなどの液体のみ摂取可能になります。
当日
当日は、6:45集合だったのですが、5:45まではお水やアップルジュースなどの透明な液体であれば摂取可能と言われていました。
当日は、私と娘と二人でCheck inし、待機室(と言っても、ストレッチャーをカーテンで囲った程度の、かろうじてプライバシーが保たれるぐらいの部屋)に案内され、いくつかの説明を受けて、書類にサインをしました。
書類の中身はよく覚えていませんが、娘の健康に関する情報をかかりつけ医に知らせていいか?とか、麻酔の危険性に関する話とかだったと思います。
その後、執刀医が部屋を訪れ、手術の内容に関して説明をしてくれました。翻訳必要?と聞かれ、まぁ、無しでも大丈夫だけど、「あるならあった方が良いね。」と試しに行ってみたところ、iPadみたいなものを用意され、その向こうで日英通訳が執刀医の言うことを日本語に訳してくれました。
執刀医からの説明が終わったところで、手術着に着替えていよいよ麻酔に取り掛かります。
この麻酔がなかなか大変でした。
まずは、経口で痛み止め(おそらく麻酔が切れた後にすぐに痛みを感じないように、イブプロフェンかアセトアミノフェンを事前にの増されたと思います。)を飲ませるのですが、まずくて飲んでくれません。その後、注射のシリンジで強引に口に入れたのですが、殆ど吐き出すしまつ。
さすがわが娘ですね。アメリカでも自己主張しまくります。
その後、今度は全身麻酔を鼻からします。
全身麻酔も注射のシリンジみたいなものを鼻から突っ込んで、全部入れるといったもので、これは入れると即座に聞いてきて、物の数分でストレッチャーに横たえられて手術室へ連れられて行きました。
その後、私はリカバリールームに連れていかれ、手術が終わるのを待っていました。
どれぐらいの時間が経過したのかは時計を見ていなかったので分かりませんが、予定では15分ぐらいだったので、それぐらいだったと思います。
一人のナースが来て、「手術が終わったのでこっちに来て」と言われ、娘の元に連れていかれました。
麻酔が効いているため、まだ寝ていた娘も、いくつかの管をつながれてちょっと痛々しい感じになっていました。
目が覚めて、朦朧とする意識の中で私を見つけるとすぐに抱っこをせがんできて、各種コードを取りたいと言ってみたり、小さな体でいろいろと頑張ったんだと、割と胸がいっぱいになりました。
手術後は、いろいろとインストラクションを受けたのですが、重要な点は以下のポイントでしょうか。
- タイレノール、モートリンを3時間ごとに交互に服用する。(夜中は起こしても飲ませる)
- 食べ物は、まずは柔らかく簡単に飲み込めるものから
- 学校は1週間程度は休み
- テーブルスプーン2杯以上の出血があるようであれば救急に連絡
- 熱が101.5°Fを超えるようであれば、かかりつけ医に電話
そんな感じでした。
帰宅後
帰宅後もしばらくは麻酔が効いた状態で、ヘロヘロのままだったので、娘をベッドに横たえて、病院で最後に鎮痛剤を飲んでから3時間程度のところで改めて娘を起こし、鎮痛剤を改めて飲ませる。と言うのをひたすら繰り返しました。
うちの娘のケースでは、割と調子が良かったのか、本人の単なる勘違いなのかは分かりませんが、とりあえず食欲はあったので、アイスやおかゆなど、嚥下する際にのどに引っ掛からないものをひたすら食べさせていました。
帰宅後一番大変だったのは、なんといっても鎮痛剤の服用です。
病院で処方されたイブプロフェンとアセトアミノフェンが近所のCVSでは品切れでその日に変えなかったため、急遽子供用のタイレノールとモートリンを購入し、それで急場をしのぎました。ただ、この判断が割とよかったようで、結局、イブプロフェンとアセトアミノフェンは飲まずにここまで来てしまいました。
というのも、処方薬は大人も子供も関係なく処方されるようで、ひどい味だったので、それを飲むぐらいだったらと言って、娘はストロベリーやクランベリーの味のついている子供用の鎮痛剤を服用しています。
それでも、薬に慣れるまでには割と時間がかかり、最初の数日は「薬を飲んだらアイスを食べられる」という完全にもので釣る作戦以外思いつかず、とにかくアイスで釣りまくっていました。
それでも、釣りまくっていると、アイスの効用も薄れてきて、何だかなとなっていた時に、処方された薬が来たもので、これは本人も驚きのまずさだったようで、これを飲むぐらいだったら、子供用の薬とアイスの組み合わせの方がよっぽどましということを理解したようで、今でも嫌がりながらではあるものの、アイス無しで鎮痛剤を服用するところまで来ることができました。
ちなみに、この投稿を書いている今日時点で、娘は術後丸一週間経過したところですが、鎮痛剤は初期の3時間おきから少し時間を空けて、4,5時間おきにしています。
まとめ
- 徒然なるままに書いているので、いったい誰の何の役に立つのかもわかりませんが、娘が扁桃腺を摘出したので、その前後の合わせて記録しておきました。
- 本ブログは医療情報の提供を目的とはしていないので、悪しからずご了承ください