はじめに
2023年7月に本帰国し、その後色々と考えた結果、新卒からおよそ19年お世話になった組織を離れ、新しい組織に移ることにしました。この決断自体は、自分でも意外なところもあったのですが、それも含めて、いい機会なので、決断に至るまでの心の動きをメモしておこうと思います。
決め手は10年後の自分が今の自分の決断をどう思うかだった。
転職をしようかどうしようか迷う機会は、これまでにも何度かありました。その度に、そのまま残った場合と、転職した場合とで将来考えられるオプションを比較し、所属組織に残ることを決断してきたわけですが、今回はそうはいかず、最終的には所属組織を離れ、新しい組織で働くことを選びました。
今回、一番の決め手となったのは、10年後の自分が、今を振り返った時に、どう考えるだろうか?という点でした。
どこかにこの先のキャリアの話などを書き連ねている投稿があると思いますが、私は、常々、キャリアは55歳までだと思っています。
これは、日本の企業で働くのであれば、役職定年の年齢ですし、たとえそうじゃなかったとしても、体力的にも気力的にも今までのように全力で仕事に取り組むことができなくなる年齢がそれぐらいだろうなとも思ってるためです。
役職定年をうまく乗り越えられれば、その先はキャリアのボーナスステージとして、役員として活躍するというものがありますが、これはまぁ、普通の人には難しいだろうなと思います。
私のケースだと、10年後の私は、このまま確実にキャリアを積んでいければ、おそらく所属組織では、部長職にはつけているだろうと思います。そして、部長になり、役職定年を迎える時に、私に残されたオプションは、おそらく、役職定年をうまく越えられずに、残りの定年までの時間を組織にすがる形で、今までのようには成果も出せない、出したところで報われない状態で過ごすのかと思うと、その選択肢自体がとても後ろ向きで、変化の乏しい、あまり魅力的な選択肢ではないなと思いました。
一方で、今後、日本国内でも雇用の流動性が上がっていくと考えられる状況において、その流れの少しだけ先を行き、初転職としてはかなり遅めではあるものの、ここで組織を変え、キャリアのドメインも多少のオーバーラップもあるものの、今までよりもダイナミックなことをし、これまでのキャリアの延長線上には無い道に移ることで、自分自身の可能性をさらに試してみたいと思うようになりました。
この決断に至るまでには、その他大なり小なり、色々なことを考え、評価してきたため、これ以外の理由ももちろんあるのですが、ただ、今回の判断をするに至った、核となる部分はやはり、「残り10年のキャリアを終えた時に、10年後の自分は今の自分に対して、何を思うだろうか?」という、この一点に尽きると思います。
自分の人生の舵取りを自分でする。
簡単なようですが、実はとても難しいことだと思います。人生の転機において、常にその時々で、自分自身が最善だと思える選択肢を選び続けることが、人生の舵取りをすることだと私は思います。
中学生の時に、どこの高校に進学するかを決める際に、地元の学区のトップ校に進学できたにもかかわらず、あえて隣の学区のトップ校に進んだり、東京育ちなので、東京の大学に通えばいいものを、あえて名古屋の大学へ通い、96%の人がそのまま大学院へ進学するところを、何故か東京の大学院へ進学してみたり、今にして思えば、過去の私は、既成事実化された物事になんとなく従うのがあまり好きではなかったんだな。と改めて思います。そして、常に自分をマイノリティの立場にもおいているんだなと思います。
今回の転職に関しても、おそらく周囲の人から見ると、順番を待ちつつ、着実に成果を積み上げればそのままプロモーションできる立場なのに、なぜ転職するのだろうか?と思われるかもしれませんが、根底には、その、「既定路線が好きではない」、「自分をマイノリティの立場に追い込みたい」という意識があるのかもしれません。
どMですね。
まとめ
- 転職をすることにしたので、その決断に関してまとめておきました。
- まとめておく過程の中で、思わず、その時は気づかなかった、自分の過去との繋がりが見えてきて、なるほどなと、改めて感じました。
- この決断が吉と出るか、凶と出るかは死ぬ間際にならないとわかりませんが、吉と出せるように、この先も頑張っていこうと思います。