はじめに
アメリカで暮らしていて純粋に驚いたのが、結構な上昇率で、賃料の値上げ交渉があるということでした。交渉というよりは、そのまま飲み込めば、単なる通知なのですが。日本では、少なくとも私が住んでいた部屋に関しては、中に人がいる状態で、値上げの交渉を受けたことはありませんでした。
昨年来、大家の身分も獲得したので、私の所有する物件2に関して、値上げ交渉をしてみようと思っています。
店子が出る可能性は極めて低いと予想
どこまでが許容範囲なのかは全くわかりませんが、昨今の賃上げの波や、日本でもついにインフレが始まり、金利上昇する中で、家賃だけが張り付いていられるわけもなく、その恩恵を大家にも分けて欲しいと思っています。
自分が単身だった時の引越しのコストを思い出すと、ざっと以下の感じでしょうか?ここで、家賃は14万円で仮定します。
項目 | 金額 |
---|---|
引越し業者 | 100,000円 |
敷金(1ヶ月) | 140,000円 |
礼金(1ヶ月) | 140,000円 |
前払い家賃(2ヶ月) | 280,000円 |
その他諸経費 | 70,000円 |
合計 | 730,000円 |
前払い家賃は、転居しようがしまいが、結局かかるのですが、ここではキャッシュが余計に出るということで、意味のある数字として置いています。
家賃14万円の人が、転居しようと思うと、およそ73万円の出費を賄わなければならないということになります。引越しは、家賃半年分とはよくいったものだなと思います。
この人の今住んでいる部屋の家賃が、14万円から15万円になった場合、契約期間中の出費は、24万円追加になります。1万円/月の追加支出は一般的には割と辛い気がしますが、耐えられないものではない気がしますし、引っ越した際の実際のキャッシュアウト(引越し業者、礼金、その他諸経費の合計31万円)に比べると、トータルでは安くなるため、今の物件によっぽどの不満がなければ、数字の上では1万円/月の値上げを受け入れることは、転居することに比べると合理的な決断になります。
1万5千円だとどうでしょうか?
2年間トータルで、36万円の増加になり、その差額は5万円となります。これは、受け入れられるものでしょうか?なんとなく、家庭がある人なら受け入れてしまいそうな感覚だなと思います。
というのも、子供の転校なども伴う引越しだった場合、手続きが単身の場合とは訳が違うため、その労力たるや、私だったら絶対にやりたくないなと思ってしまうので。
一方、単身だったらどうでしょうか?
その物件をどれだけ気に入っているのか?に依るかなと思います。私の物件2は都心のど真ん中にあり、どこにいくにもとても便利な場所で、ちょっとした小金持ちの単身者が一人で暮らすにはもってこいの場所だと個人的には評価しています。そう思うと、実質5千円/月の値上げと考えると、悪くないのでは無いかなと思います。
ここに書いた数字は単なるシミュレーションで、実際のものとは全然異なるのですが、こんなことを書いていて、実際に値上げの幅を決めるのは、このアプローチでいいのではないかなと思えてきました。
まとめ
- 物件2の家賃の値上げ交渉の時期に差し掛かってきたので、どういう考えで、値上げの幅を考えるべきなのか?というストーリーを考えてみました。
- 実際にいくら値上げにするかはわかりませんが、終始上はその分利益になるので、入居者の方の負担にならない範囲で、可能な限り値上げできればと思います。