はじめに
普段とはちょっと毛色の違った話ですが、不妊治療に書いて記録しておこうと思います。これを書くと妻に特定される可能性が高まるので、あまり書きたくはないのですが、男の立場から書いておくことに価値があると思うので、記録として残しておこうと思います。
不妊の原因は男女双方にある
社会で啓蒙してくださっている方々のおかげもあり、不妊の原因は男女双方にあるということが、かなり世の中一般的に認知されてきたのではないかと思います。受精から妊娠に至るプロセスを考えれば、当たり前だと思うのですが、原因はどちらにもあり得ます。
一見した仕組みが複雑だったり、ほとんどのプロセスが母体の中で行われることから、男性不妊の可能性は見過ごされることが多かったのかもしれませんが、やはり男女どちらにも不妊の原因となる可能性があるのは事実です。
男が関与できる部分は多くは無い、だからできることを全力でやるべき
これは、完全に私個人の見解なのですが、妊娠するまでのプロセスや、妊娠してからのプロセス、生活すべてを見渡しても、男が自分の身を呈して積極的にかかわれるのは、生殖行為もしくは受精までであり、それを通り越してしまったら、ほとんどのプロセスにおいて女性が主体となります。
だからこそ、そこに至るまでに男としてできることがあるのであれば、それを積極的に全力で取り組むべきだと私は思うようになりました。
今回、我が家では不妊治療のステップを進めるに至ったわけですが、その結果、毎日5本の注射を打つようになったのは注射の得意でない妻であり、注射を打った結果の副作用で、体調がすぐれない時を過ごすのも妻であり、文字通り身体を張って、不妊治療に向き合っています。
そんな状況で、男としてできることはとても限られています。
巷では、精液の検査をしたくないという男性もいらっしゃるようですが、私の感覚からすると論外です。そのレベルで協力できないのであれば、子育てを一緒にできるとは思えないので、妊娠をあきらめたほうが良いレベルかもしれません。
不妊治療が始まり、めでたく妊娠したとして、次はつわりが待っていて、徐々におなかが大きくなっていく中で、普段の生活をしなければならず、一つ一つの動作が難しくなっていく中で、掃除も、洗濯も、炊事も全部今まで通りにこなすのはほぼ不可能でしょう。
それ自体は、育児でも不妊治療でも何でもありませんが、男も全力でやるべき家事だと私は思います。
結婚をすると、男女双方に社会的に求められる役割の違いもあり、家のことは女性がやるように、なんとなくなってしまうことも多いのではないかと思いますが、相手が今やってくれていることの中で、独身時代は自分がやっていたことは、やってもらって当たり前のことではなく、やってもらえることに感謝するべきことであり、何らかの理由で相手がやらなかったとしても、それに対して不満を抱くのではなく、今までやってもらっていた事実を認め、自分でもやってみたらどうでしょうか。
掃除も、洗濯もほとんどは機械がやってくれるので、不器用な男がやったとしても出来上がりに大した差は無いでしょう。
子育てに関しては、独身の時には無かった重要な仕事なので、これは夫婦で協力して役割分担しなければなりませんね。それでも、「どちらでもできることは自分が」と思ってやると押し付け合いにならずに済むでしょう。
相手が辛い状況にあるのであればなおさらですね。
「不妊治療」と言うイベントだけにフォーカスすると、男としてかかわりあえることが如何に少ないかと言うことは、経験者であれば分かると思いますが、これ及びその後に続くイベントを如何にスムースに進めるか?と言う視点で見渡してみると、男としてかかわりあえることはかなり多くあるのではないかと思います。
なので、不妊治療は不妊治療であり、女性の物と思いこまず、それを滞りなく進めるために用意すべき環境はどういうもので、それに対して自分は何ができるのかを考え、行動していくと家族がより幸せになれるのではないかなと思います。
まとめ
- 不妊治療に関して考えていることを簡単にまとめました
- 女性だけの話ではなく、家族がより幸せになるために、何ができるのか?そういう機会ととらえて前向きに取り組めると良いなと思います