ネットの情報参考にする際は、誰が、何の目的で、誰を対象に発信しているのかを想像すると良い

はじめに

そんなこと、当たり前の人にとっては当たり前なのですが、ネットを利用する人の多くの人は、改めて整理して考えてみたことが無いのではないか?と思うので、ここに私の意見としてメモしておこうと思います。

ネットは便利と脅威を兼ね備えた諸刃の剣

私が学生時代を過ごした20年前などは、まだまだネットにある情報は信頼度の低いものが多く、情報ソースとしての信頼性としては圧倒的に、紙の文献でした。

当時から、Wikipediaなどはありましたが、日本語の情報はとても限られており、ちょっと怪しげだなーと思ったことをよく覚えています。一方で、物理を専攻しながらも物理が苦手な私は、EMANの物理学と言うサイトを非常に良く参照させていただいたことを同じく覚えています。

こちらです。

https://eman-physics.net/

だからなのかどうかは分かりませんが、私と同年代ぐらいの方々は比較的、情報源としてのインターネットの使い方がうまい人が多い気がします。

一方で、最近よく見かける風景に、ネットで提供されている情報に対していろいろと明後日の方角からのコメントと言う名のいちゃもんを付け、場が荒れるようなことがあります。

その背景には、発信者、受信者双方にいろいろな理由があるのかもしれませんが、一つ大きな理由として考えられるのが、受信者が十分にその情報を吟味できていないことなのではないかと思います。

例えば、私の運営しているこのブログですが、多少の小遣いが稼げれば良いなとは思いつつも、基本的には個人のLifelogなので、記載内容に対して「それは間違っている」とか、「だまされた」とか言われても仕方が無く、内容を訂正したり、議論したりする気は毛頭ありません。

一方で、マーケティングの一環として、ネットに情報を公開し、それを見た人が買ってくれそうなストーリーを展開し、最終的に売り上げにつなげようと考えた場合、買った人、買おうと思っている人などからの、内容などに関する問い合わせに対して、応対しないわけにはいきません。

そして、この中間に位置するのが、個人が運営している商業目的のサイトで、いわゆるインフルエンサーと言われる方々や、アフィリエイターと言われる方々が提供する情報がこれにあたります。

この3番目の情報がちょっと厄介で、人を惑わします。

と言うのも、個人で活動しているため、いまいちバックグラウンドのはっきりしない人の場合が多く、また、提供する情報に第三者チェックが入りづらく、内容の真偽は分かる人にしか分からない。一方で、人を集めるために情報を提供しているため、より多くの人の耳目を引くような仕上がりになっています。

そうすると何が起きるかと言うと、そもそも対象とは考えていない層からの流入があり、その人が十分に情報を吟味できなかった場合、「だまされた!」と感じ、色々と物々しい雰囲気に発展し、場が荒れていく。そんな感じなんだろうと思います。

つまり、より多くの人の目に触れさせたい情報の提供側と、情報を十分に吟味しない、情報の受領側のミスマッチが、本来であれば無益でしかない争いをネット上で展開していることになります。

誰が、何のために、誰を対象に?

ネットに限らずの様な気もしますが、情報を吟味する際には、「誰が」、「何のために」、「誰を対象に」を吟味することが重要です。

兼業投資家である私は、Twitterなどで良く投資関連の情報を流し読みしています。この中で、圧倒的にスタンスの違う二人が、別々のことを言っているのを見て、「そりゃそうだよね。どっちも正しい。」と思えるか、それとも「あっちはこう言っていたので、こっちの意見が間違ってる」と思ってしまうか。この違いです。

例えば、テーマはレバレッジをどう使うか?です。

多くの場合、「レバレッジは危ないから使うな。」と言う意見を主張します。これは正しいと思います。一方で、「レバレッジを使わないなんて馬鹿だ。」ぐらいのぶっ飛んだ意見もあります。私は、こちらも正しいと思います。

これらの主張の重要な点は、「誰を対象に」と言う、ブログであれば想定読者などの情報に一切触れられていない点です。

多くの初心者投資家の注目を集めるインフルエンサーの方は、ほぼ十中八九「レバレッジは危険だから使うな」と言います。自分のフォロワーの中心が、投資を始めたばかりの初心者だと思えば、これはかなり親切なアドバイスだと思います。

一方で、数は多くないものの、そこそこの資産運用の経験がある、中級ぐらいのフォロワーが多い方は「レバレッジを使わないのは馬鹿だ」と言います。私は、これはこれで親切なアドバイスだと思います。と言うのも、適切なリスク管理ができるという前提において、レバレッジの有無は資金効率にダイレクトに影響してくるからです。

と言うことで、ネットの情報は、必ずしも完全ではなく、十分に吟味が必要なものが多く有り、それを情報の受け手としてどう消化するか?によって、役に立つ情報も役に立たなくなってしまうことがあります。

これが、私がネットの情報は諸刃の剣であるとともに、剣も道具なので、要は使い様だと思う所以です。

まとめ

  • ネットの情報を吟味する際の考え方に関してまとめました
  • 多くの場合明示されないものの、吟味の際の重要なポイントは「想定読者」であり、「誰のため」なのかです
  • 「誰のための情報か」を意識するだけで、ネットで情報を吟味する技術が格段に上がると思います
  • このブログの記載は、個人のLifelogなので、私自身の為であり、私の子供の為であったりしますので、悪しからず。

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