買い占めとどう向き合うか

はじめに

世の中ではCorona Virusへの感染拡大とともに、幾つかの商品の買い占めが起きているという話を聞きました。日本では、マスクやトイレットペーパーの買い占めが起こり、中にはそれが高額で転売され問題になっているという話を見聞きします。今日はこれに関して思うところをメモしておこうと思います。

論理的に導かれる正しい対応

世の中で買い占めが起きている時に、論理的に導かれる正しい対応は、そんな映像やニュースを見ても動じずにいつもと同じ感じで、物がなくなりそうになったら新しく買いにいく。ただそれだけだと思います。

企業は通常のユーザーの購買行動データから適正な在庫量及び発注点を持っているため、ユーザーが通常と同じ購買行動をとっている限りは、企業も適切に在庫を管理できるため、世の中が早くその状態に戻れる様に協力するべく、少なくとも自分一人、もしくは自分の周囲の人だけは、その様な通常の購買行動を心がけ、受給のギャップを適正化させる。

これに尽きます。

そうじゃないケース

そうじゃないケースはありうるのか?

そうじゃないケースはありうると私は考えます。それは、市中から在庫が全く無くなったら本当に困るものに関しては、多少の在庫を自宅に抱えておく必要があるという話です。

これは子供を持って初めて意識したことですが、例えば、おむつ。これの在庫が家になくなったら、子供も親もパニックです。それを避けるためにも、いつもよりも一箱多くおむつを家に置いておくぐらいのことですが、やはり対応が必要です。

今のところ家に籠城するまでの規制は敷かれていないので、これ以上のことは必要ないかと思いますが、将来的にアメリカでも自宅待機みたいな話が出てきたら、子供のものや自分たちの食料などに関しては、もう少し備蓄を厚めに持つ必要に迫られるかもしれません。

結局どういうことなのか?

買い占めに走るのは色々な理由があると思いますが、転売を除けば、最終的に収斂されるのは、緊急事態において、多くの人が自宅の在庫が発注点を超えることが予想される、もしくは通常よりも発注点を高くしたため、一時的に市中の在庫が家庭の在庫に移った、ただそれだけの話です。

これは、世の中が便利になるに従って、人々が自宅に抱える在庫をより薄くして、発注点を低くしたために、その機能の一部をコンビニなどの小売店が持ち、その結果、一般家庭のリスク耐性が落ちたということなんだと思います。

企業の生産能力は数週間の単位では上がらないため、すぐには解決する問題ではありませんが、需要が落ち着いて時間が経てば自動的に市中に物が出回る様になります。

まとめ

  • 通常通りの購買行動を意識して特段の買い占めは不要かと思いますが、最近家族構成が変わったり、社会的弱者と言われる方々を家族に抱えている方は、家庭内在庫の多少の積み増しを考えるのはもっともだと私は考えます。

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