macOS Big Sur導入までの道のり

はじめに

macOS Big SurへのUpgradeが詰んでいるという話をしました。詰んでいるのですが、当然にして受け取るべき権利が無惨に捨てられていくのを、ただ眺めるだけというのは性に合わないので、どうにかしてできないものか色々と悩んだ結果、どうにか実現できたのでメモをしておこうと思います。この過程で色々と学びもあったのでこちらも合わせて。

Otherファイルへの対処

macOS Big SurへのUpgradeがうまういかない理由は、ディスクの空き容量が少なく、それゆえ必要なファイルをダンロードできないことにあることがわかりましたので、まずはこれをどうにかしようと色々と調べてみました。

どうも、これ自体は結構有名な話のようで、Googleに聞いてみると五万と症例が報告されていました。報告されていた対応方法はいずれもベーシックなもので、ゴミ箱などからファイルを完全に削除するだったり、Spotlightの検索Indexを再構築したりと、すぐにでもできそうなものでした。

それでもダメな場合は、OSをSafemodeで起動することで、キャッシュがクリアされてディスクを解放できるという話もありましたが、私のケースではうまくいきませんでした。

そこで、Smart Folderというものを作って、どのファイルが容量を食っているのかを探して、そいつを直接削除しにいくという方法も説明されていたのですが、これもうまくいきませんでした。

ただ、この辺りから根が深そうだなという予感がしてきました。理由は三つあり、そもそも、Smart Folderを使って、1G以上のファイルを検索しても、50GBを超える容量には到底達しないという点、表示されている幾つかのファイルに関しては、Pathが正しく表示されていない、Pathが表示されていなファイルに関して詳細を見るとロケーションがメディアサーバーとして使っているmacminiのURLの下にあるっぽいことが書いてありました。これは間違いなくキャッシュなんだろうけど、場所がわからなくなり行方不明になってる可能性大です。

色々と調べてもこれ以上の手立ては出て来ず、何らかのソフトを入れて、キャッシュをクリアするという手段もありましたが、中身を見ると所詮キャッシュをクリアする以上のことはやっていないので、私の環境ではうまくいかない可能性が高いなという判断をしました。

こうなると、取れる手段はほぼ限られてきていて、私の経験的にはシステムリストアしかありません。つまり、OSを工場出荷時の状態に戻して改めてCatalinaからBig SurにUpgradeするという手順です。

macにはTimemachineという純正のバックアップリストアツールがあるので、Windowsでこれをやるよりは遥かに楽なのですが、それでも一般的にはハードルが高く、もし不足の事態が起き、うまくいかなかった場合最悪全てのデータを失う可能性があるので、あまりお勧めできませんが、幸い私はインフラSEなので細かいことはわからなくても概念は十分に理解しており、これでいけるだろうなとは思っていました。

ただまぁ、それでも幾つもTrapに引っかかり、ようやくの思いで、OSのUpgradeを完了しました。この辺に関しては別の投稿としてまとめます。

結果的には、必要なファイルをあらかじめmac miniに退避した上で、ディスク初期化、OS再構築、ファイル戻し、その後Upgradeという流れで全ての作業を完了しました。

Upgrade後の環境は

色々と紆余曲折しましたが、どうにかOSのUpgradeを完了しました。結果、どうなんでしょう?もちろん、見た目はちょっと変わったのですが、それ以外の大きな変化は今のところあまり見当たりません。が、これだけの工数をかけて実現したUpgradeなので、きっと何かいいことがあるはずです。

まとめ

  • macOSのotherファイルの対応がうまくいかない時はシステムの再構築で実現することができますが、一般的にはあまりお勧めできません。やるときは、Timemachineでバックアップを取るのと、どうしても失いたくないファイルに関しては、個別に退避させておきましょう
  • 途中諦めて新しいmac book air買おうかと思っちゃいましたが、なんとかなりました。これは、あのファイル失うの痛いなー、凹むなー、という強烈なネガティブなモチベーションが私を突き動かした結果です。執念ってのはすごいですね。

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