はじめに
娘は生まれてすぐにDallasへ来てしまったこともあり、自分が日本の医者にかかっているのか、アメリカの医者にかかっているのか意識することもなく、どちらでもなんの問題もなく元気に泣き喚いてくれます。
一方で、私はもともと病院が嫌いということもあり、日常から医者にはあまりかからないのですが、英語で自分の症状を的確に説明できる自信もなく、スイスにいた頃から海外では病院へ行かないと心に固く誓っていました。ところが、10月下旬から11月にかけて、我が家ではメンバーが体調を崩してバタバタと倒れ、私も都合二週末連続で救急のお世話になる羽目になる程体調を崩し、嫌いとかいうレベルの話ではなくなってしまったため、初めて海外で病院へかかってきました。
今回は、そこで得た気づきを振り返っておこうと思います。
Dallasでの一般的な話
おそらくDallasだけではないと思いますし、日本でもだいぶそういった流れになってきていると思いますが、アメリカではまず自分のPCP(Primary Care Physician)を決めます。日本語にするといわゆるかかりつけ医というやつで、別名Home doctorなどと呼んだりもします。
何かあるとまずはPCPにかかって、症状を説明しそこで終わる話であれば処置をしてもらって終わり、終わらないようであれば、紹介状を書いてもらい専門医を改めて受診する。そう行った流れになります。これをやらずにいきなり専門医を尋ねても(これをwalk inと言います)門前払いを喰らうか、長時間待たされた挙句に紹介なしのため、普段よりも高額な医療費を請求される羽目になります。
一方で、救急医療には以下の二種類があります。この違いはとても重要なので、必ず意識した方がいいです。でないと、しょうもないことにさらに法外な診療費を請求されることになります。
- Urgent Care
アージェントケア、通称UCと呼びます。PCPが営業していない時間帯で生命の危険がないケースではここのお世話になります。私は最初にここのお世話になりました。 - Emergency Room
イマージェンシールーム、通称ERと呼びます。いわゆる救急医療施設で、海外ドラマであるような感じでストレッチャーに乗せられた患者さんが緊急で運ばれてくるところです。私は次の週にここのお世話になりました。
何が起きたのか
10月末から11月初旬にかけて、それまでの私の業務過多に伴う疲労の蓄積から抵抗力が弱っていたのか、娘がどこぞからもらってきたStomach viruses(日本語で言うところのウィルス性胃腸炎)をもらい、夜中2時ごろ、急激に気持ちが悪くなり久々に飲酒以外で胃の中のものを吐きました。
もちろん、ベットで寝ていたのですが、胃の不快感から目が覚め、38度程度の発熱と、下痢と嘔吐を繰り返し、明らかに何か様子がおかしかったので、翌日の休日出社を急遽代わってもらい、朝一でUCへ駆け込みました。
幸いなことに、私が住んでいる街区には色々な医療施設があり、UCも車で5分ぐらいのところにあったため、妻に運転をお願いし、娘も連れて三人でUCへいきました。
診断の結果、娘のStomach virusesが感染したのだろうということで、点滴と注射を打ち、薬を処方されて帰宅して様子を見てくれとの指示でした。
点滴を終え、待合室に戻ってみると妻の顔が土気色になっちおり、明らかにおかしかったので、妻もその場で診察→点滴の流れで晴れて家族全員ウィルス性胃腸炎にかかりました。
実際に、その2,3日前から娘が嘔吐を繰り返していたのでなんだろうとは思っていたのですが、さほど熱も上がらなかったため様子を見ていた、それが悪かったようで、娘がそこかしこに嘔吐し、時には妻に吐きかけ、私は一緒に入浴したりで感染しないわけが無いような状況で過ごしていたので、娘が震源地であることは火を見るよりも明らかでした。
その後何が起きた?
その後、順調に回復し、元気に仕事に戻ったわけですが、次の週末はもっとやばいやつに襲われました。今回幸いだったのは、襲われたのが私だけだったと言うことなのですが、原因不明ですが全身にHives(蕁麻疹)が発生し、痒すぎて身の毛がよだち、自分でも何からどうして良いのかわからない状況になってしまいました。
記念に写真を撮りましたが、誰に見せても100%引いてくれるので、これは一生ものだと思います。
その日は、昼から家族で出かけていたのですが、昼ぐらいから両方の二の腕にちょっとおかしな感じのボツボツが現れていたのですが、以前もたまにあるにはあったので気にせずに家族との時間を過ごしていました。
夜になり、入浴後に歯を磨いているとそのおかしな感じが二の腕だけでなく、上腕部や親指の付け根あたりまで出てきているのを見て、なんかやばそうだなと思いバスルームへ行き、シャツを脱いで上半身を見てみると見たこともない感じに全身がボッコボコになっているのを見て、これはやばいやつだと流石に確信しました。
「今日も娘が寝ない・・・」と言って、私のいたバスルームへ入ってきた妻ですが、そのやばさのあまりにそれどころじゃないってことに気が付いたようで、すぐにApartmentの近くのERにいきました。
ERでは、二週連続で今度は点滴2パックと、なんらかの薬剤を4本ぐらい投入されて、合計2時間ぐらい過ごし、無事に帰宅の途につきました。点滴が身体中に回り心拍数は上がるものの、体は徐々に落ち着いていき、痒みもすぐに収まったのを記憶しています。
まとめ
- 海外で生活を始めると慣れないことも多く、急に体調を崩すこともあるので、かかりつけ医を作るのと同様に、自分の保険のインネットワークのUC/ERがどこにあるのかを確認しておきましょう
- 医者にかかると、普段とは違う英単語を使うことになるので、簡単なものは事前に調べて医師と意思疎通できるようにしておきましょう。