はじめに
仕事から帰ると、見慣れない封筒が置いてあり、どうしたの?と妻に聞くと、何だか要領を得ない回答だったので、改めて中身をみてみると、SCSと言う見慣れない会社からのお知らせでした。今回はこの業者からのお手紙に関して記録をつけておきます。
債権回収業者
以前、どこかのブログで読んで知っていたのですが、まさかうちには関係ないだろうと思っていたのがこの債権回収業者です。おそらく色々なルートでこう言った業者に債権が回っていくのだと思いますが、うちの場合は妻の手術でした。
債権回収業者の役割は、債権を持っている人、つまりお金を貸している人、から債権を買取、代わりに債務者、ここではお金を借りている人、から取り立てをする。そんなところかと思います。この債権自体を実際の債務額より安く取引することで、債権者は貸し付けたお金を少しの手数料で回収でき、回収業者はその手数料分だけを自分たちの利益にすることができる。そんな仕組みかと思います。
手術にかかる費用
妻は11月に手術をしましたが、その際の支払いのうち、麻酔科医の支払いを忘れていた様で、この債権が麻酔科医からSCSと言う会社に売られたと言うのが全体像の様ですが、そんなこと起きるの?と日本にいると思いますが、ここアメリカでは起きてしまいます。
なぜか?
アメリカの医療は日本ではちょっと考えられないことが起こっています。それが、病院と医者の関係に現れていると思うのですが、病院と医者の関係はおよそ大学などの研究機関と教授などの研究者との関係に似ていると思います。つまり、病院などは設備を提供するが、医者を直接雇っているわけではなく、医者はその場所を借りて個別に営業をしている。なので、医者の給料は病院から出るわけではなく、医者が自分の売り上げから経費(病院への上納金なども含め)を支払った後に自分の取り分をとる。そんな感じになっている気がします。
なので、1回の手術での患者への請求は関係者が増えれば増えるほど増えていき、今回は、病院、先生1(手術した人)、先生2(麻酔した人)、検査1(血液)、検査2(専門的なやつ)みたいな感じで4つぐらいに分かれていました。
最初は何だこれ?と思っていたのですが、診療明細と突き合わせていくとそう理解するのが正しそうだなと考える様になりました。これら、いくつかの請求書が個別に手術をした翌月ぐらいからバラバラと来る様になるので、一体どれを支払って、どれを支払っていないのか分からなくなり、麻酔科医の分に関しては支払ったつもりになっていたが支払っていなかった。と言うのがことの顛末になります。
まとめ
- アメリカの医療費の支払いは複雑で、窓口で払うだけでは終わらないことがあるので、その後の支払いもきっちりしましょう
- 債権回収業者に債権が渡っても支払いを完了させないとCreditScoreに響く様なので、それを避けるためにも、請求書が来た場合には支払い済みなのかどうかをちゃんと確認し、支払っていなければ確実に支払いをしましょう。