はじめに
インデックス投資、配当再投資、高配当株投資などいろいろな株式投資に関する方法がありますが、どれが最も優れているという話はあまりなく、どれが自分にしっくりくる方法なのか?という話だと私は考えています。私のスタンスは、高配当と配当再投資のハイブリッドなのですが、投資を始めていない人にとっては、そもそもどの株から買ったらいいのか?という疑問がわくのではないかと思います。
そこで、今回は私がポートフォリオを構築するにあたって意識しているポリシーを整理してみたいと思います。今回は特に、0から構築する場合を考えてみます。
初めはETFから
0からポートフォリオを組むにあたって一番最初に私が気にしたのは、リスクに晒しすぎて元手を大きく減らしたくない。という点でした。
対象としたマーケットは米国市場だったのですが、如何せん勝手がわからないもので、どうやって何から買っていけばいいのかわかりませんでした。一方で、個別銘柄の勉強に割く時間は日本の銘柄よりもかかるため、できるだけそれも避けたいという思いがありました。
よく言われることで、個別銘柄よりはちゃんと分散されているETFの方がリスク分散の効果は高いです。そうすると、高配当の個別銘柄を選ぶよりは、高配当のETFを選んだほうがリスクは低いということが分かります。ただし、リスクが低いということは、リターンも低いということで、高配当の個別銘柄に比べると配当利回りも見劣りします。
しかし、始めたばかりで要領が分からないときはそれを受け入れるしかないため、私はETFから入りました。私が手始めに勝ったのはVYMですが、その他いろいろ高配当ETFがありますが、経費率を比較して後は好きなものを選べばいいと思います。
次は最高配当2銘柄
ETFを買い付けて、ある程度の金額になると、配当再投資により買い付けできる株数が増えてきます。例えば、VYMを$10,000ぐらい持っていると、配当だけで$320ぐらいになるため、配当を再投資するだけである程度の株数を買うことができるようになります。
そうなったら、今度は少しリスクを取りながら高配当個別銘柄を買い始めます。ここで何から買い始めるか?の議論があるかと思いますが、個人的には自分が組もうと思ているポートフォリオを眺めて配当利回り順に並べ、配当利回りの高い銘柄2種類から始めればいいと思います。
個別なので、1種類だと減配、倒産リスクなどがあるため、それを避けるために2銘柄です。また、先にある程度購入したETFは十分にリスク分散がされているため、個別銘柄にもしものことがあったとしても、ポートフォリオを守る機能を十分に果たしてくれます。
この最高配当の2銘柄をある程度買い進めたら、次は3,4番目の高配当銘柄を買い進めます。
以下、同じです。
調整時の資金確保
ポートフォリオがある程度のボリュームになってきたら、相場には必ず訪れる調整時に買い向かえるように少しずつキャッシュもしくは換金性が高く、価格変動が少ない債券などを使っていざという時の余力を蓄えておくことを考えます。
これは今回のCOVID-19による市場の動揺などの際に、ろうばい売りをするなんてもってのほかですが、各銘柄がバーゲンセールになっている時に個別銘柄やETFなどを買い集めるための体力になります。サラリーマンの場合は毎月のお給料をそれに充てることもできますが、給料は次回振り込みまでに最大で31日かかるため、その時にはセールが終わっているかもしれないことを考えると、普段の積み立てから少しずつキャッシュを残しておく事を私はお勧めします。キャッシュが手元にあると資金効率が悪いなぁと思っちゃいがちですが、調整時に手元に資金が無かったら買うこともできず、もっと資金効率が悪くなるのでここは心を鬼にして、少しずつためておくことをお勧めします。
私のケース
私はVYMとQQQから米国市場に参入しましたが、評価額が$10,000を超えたあたりから、特に高配当ETFとして買っていたVYMは配当利回りが3%を切ろうかというところまで値上がりしてしまったので、ここで個別銘柄の物色を始めました。
個別銘柄として最初に買い付けたのは、MOですが、その後徐々に銘柄、持ち株数ともに増やし、今ではMO、BTI、RDS.Bを個別銘柄として保有し、その他趣味の投資として、SPXL、ARCCなどを買い付けています。
この状況で、2月末時点のEstimated Incomeは$1,700ぐらいになっているかと思います。正確な数字は2月のStatement Reportが出てから改めて記録します。
まとめ
- 今回のような調整の場面で退場してしまうようであれば、それは自分のリスク許容度を超えたリスクを取ってしまっていることを意味します。自分のリスク許容度が分からない場合は、まずはリスクの低いものを買って足場を固めたうえで、少しずつリスクを上げて、自分にとってちょうどいいポイントを探しましょう。
- ETFから始めることのメリットは細かいことを考えずに適切にリスク分散できる点にありますので、あまり投資になじみのない方はETF(レバレッジ無し)から始めるのが良いと思います。