やばい時には全部売られる。ただしドルを除いて。

はじめに

コロナショックでいろいろなことが起きているのを見るにつけて、本当に勉強になるなと思います。その中で、今回は初めて見た有事のドル買いに関して記録しておきます。

始まりはコロナ

ここ1,2か月の話なので、もちろん始まりは新型コロナウィルス(COVID-19)です。これが中国の武漢で発見されたところから話は始まります。

中国でコロナの影響が大きく報じられるようになり、生産拠点を中国に構えている製造業などが打撃を受け始めました。その後、中国から始まったCOVID-19のウィルス自体が世界中に伝播していき、今では世界中で陽性のケースが報告されています。

その中で、各国が移動を制限しだすことで、運輸、航空業界に影響が出始めました。その後、各国がローカルでも市民の異動を制限しだしたため、ローカルのビジネスにも影響が出始めました。レストラン、バー、イベント会場などです。

その結果、資金繰りに余裕のない中小企業などを中心に、あるだろうと思っていた収入が見込めなくなり、いろいろな財産を売り払ってでも現金を確保しなければならなくなりました。

その次は原油価格暴落

COVID-19だけでも大変なのに、OPECプラスとロシアが原油の協調減産で合意できず、サウジアラビアが原油の増産に踏み切りました。これを受けて、原油価格は20ドルを割る水準まで暴落し、2002年頃の価格になったそうです。

原油安は基本的に経済にはプラスの影響があるはずですが、COVID-19の影響でそもそもエネルギー需要が落ち込んでいる状況で、供給過多になったため、価格が予想以上に落ち込みました。これを受けて、エネルギー関連の企業の業績悪化が強く懸念され、エネルギー関連企業の株価はたたき売り状態になっています。私が買っているRDS.BやXOMなどはひどい有様です。

有事のドル買い

経済的にみると起きている事象はこの二つに尽きるのですが、今回は一瞬有事の円買いが戻ってきたと思ったら、有事のドル買いになりました。なんででしょう。円の魅力が次第に薄れてきているという事実もありそうですが、やはり世界的にそれだけドル決済に使う足元のドルが不足しているということなんだろうなと思います。

覚え得おくべきこと

これらを振り返り、今回のクラッシュを受けて覚えておかなければならないことは2点かと思います。

  1. 有事の円買い
    今回は本当に一瞬でしたが、有事の円買いはいまだにあるのだと思います。今回は101円まででしたが、それでも前月から比べると10%程度の円高に振れました。ただし、今回はその後もあったという話なんだと思います。

  2. その先のドル買い
    今回は短期資金の需要が大きかったのか、円高に振れた後に急激に円安に振れました。101円を付けたのはほんの一瞬で、すぐまた110円台に戻ってしまいました。やっぱり、通貨とし一番強いのは疑いようもなくドルだという話なんだと思います。

まとめ

  • 有事の円高その後のドル高
  • 今考えると、ドル転した資金をそのまま円に戻せばそれだけで10%の確定利益だった・・・。

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