本当に大切なものはそう多くない

はじめに

最近、よく思うことなのですが、人生において、本当に大切なものはそれほど多くないなと思います。今回は、身内におきた出来事から感じたことをここにメモしておこうと思います。

私にとって大切なもの

こんなことを書くと、極論がすぎるかもしれませんが、私にとって大切なものは詰まるところ自分と家族の健康です。当たり前すぎて普段見失いがちな話なのですが、突き詰めて考えるとここに至ると思います。その他にもいろいろと候補に上がるものはありそうですが、自分と家族の健康に変えられるものはありません。「時間」がとても大切なのは投資家の間では当たり前ですが、これも複利を得るために時間が必要なだけであり、その複利を得た結果自分が健康でなければこれこそ本末転倒になります。お金は手段であって、目的にはなり得ないので。

身内におきたこと

当人は一時期、仕事がきつすぎて心身の健康を害し、一時的に仕事と距離を置いている時期がありました。そう長い期間ではありませんでしたが、それでもその仕事から距離を置き、職場に復帰した後は別の業務につき、自分のやりたいと思っていた仕事をできる様になったので、とても楽しそうに仕事をしていました。

それが久々に連絡があったと思ったら、実は少し前に再びその職場に戻され、心身ともに不調をきたし、会社と話し合いをしたものの解決には至らず、退職に至ったとのこと。

両親含め、自分の家族とも何度も話し合いをして出した結論だった様で、それ自身に対してはそれ以上でも以下でもなくと言った感じで、それはそれとして受け入れるしかないというのが私の考えです。

いまいちだと思うこと

一方で、いまいちだなと思うこともあります。言うまでもありませんが、会社側の対応です。もちろん、会社からしたら色々な理由もあり再び当人にその仕事、役割を任せると言う判断に至ったのだと思いますが、その結果会社は1人の人材を失ったので、これは損失でしかないと思います。

前回はやり切れなかったけど、少し時間も空いてリフレッシュしたし、今回こそはうまくこなして、成果を出して欲しいと思ったのかもしれません。もしくは、これはキャリア上、当人が超えるべき壁と思い、機会付与をしたのかもしれません。いろいろな理由はつけられますが、ビジネスの世界なので結果が全てです。結果、社員が1人やめました。これは、その仕事を別の社員に改めて依頼すると言う話と、当人が担当していた仕事をさらに別の社員に依頼すると言う話で、残されたメンバーにはさらなる大きな負荷が降りかかることになります。

そこまで見越してなのか、そうでないのかはわかりませんが、人がいなくなること、業務量に対して適切な人数の人員をアサインできない現場でのメンバーのモチベーションのことなど、それにまつわるネガティブな面を考慮するとマネージャーとして働いている私としては、最も悪手をとったなと言った評価でした。

良かったこと

中でも良かったことは、当人が深刻なほどには心身の不調を来さずに、家族も含めてその状況を理解し、サポートをする姿勢を示せたことだと思います。この状況で転職先を見つけるのは正直なかなか厳しいと思いますが、それでも当人は次の仕事を見つけるために前向きに活動をしているので、家族としては一安心です。

また、この話を通じて人生にとって一番重要なのはやはり、自分と家族の健康だなと改めて思いました。そんなメッセージを当人にも送り、多少なりとも心を落ち着けてもらうきっかけになればなと思いました。私もキャリアの初期に相当追い詰められたことがあり、それを経て、今なによりも大切なことは健康だと言える様になったので、そう言う意味ではあの経験も無駄ではなかったなと思います。

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