はじめに
55歳役職定年を考えると、私のキャリアは折り返し地点を通過しました。結婚、妻の出産が遅かったことや、海外駐在が実現したこともあり、資産形成は比較的順調に進んでいる方かと思います。
この状況で、家族構成の変化などを睨みつつ、少し、この先の過ごし方を考えておく必要があるかと思うので、今思うことおをまとめておこうと思います。
家族の成長、キャリア、資産構築・取り崩し
男性だけが大黒柱を演じる家族像を私は好きではないのですが、相手がそれを受け入れない限りは、それを続けるしかないので、その前提を受けれた場合、最も重要なのが、家族構成の確定とその成長です。
まずは、家族の成長に関して思いを馳せてみようと思います。
家族の成長
我が家は今のところ、妻一人、子一人の三人家族なのですが、計画上はもう一人子供をもうけて、四人家族までは拡大したいと考えています。この点に関しては、妻とも同意しているので、遅かれ早かれ四人になると思います。
この家族の成長、主に子供の成長には相応のお金がかかります。
一説には、2,000万円/人と言う数字もありますが、これは高校まで公立、大学は私立とかでしょうか?個人的には、子供にはガチガチの理系に進んでもらい、必要に応じて将来的に社会に出た後に文転してもらった方が良いと思うので、もうちょっと見ておいた方がいいでしょうか?とはいっても、医学部とかに行かなければまぁ、誤差の範囲でしょう。
と言うことで、子供の学費に4,000-5,000万円ぐらいでしょうか?
一方で、人生最大の買い物と言われる住宅ですが、既に購入済みで、ローンも着々と返済しています。37歳で35年ローンを組んだので、完済は72歳ですね。まだまだ続きますが、こちらはおよそ300万円/年ぐらいを返済しています。
個人的には、あまり必要性は感じないのですが、場合によっては東京に帰った後に車でしょうか?まぁ、これも買ったとしても分不相応に値の張るものを買うつもりは無く、こちらも月にならすと、誤差の範囲とかになりますでしょうか?
最短、45歳で帰任したとして、15年間で2台。合計500万円ぐらいでしょうか?
そう思うと、生活費等々は完全に無視していますが、向こう20年ぐらいで1.5億ぐらい準備できれば、なんとなく良さそうな雰囲気がしてきました。
キャリア
私のキャリアがこの先どうなるのかは私には分かりませんが、日本にいるラインマネージャーの話とかを聞いていると、私が思うような、50歳まで駐在と言うのはちょっと難しいかもしれません。
でも、できれば駐在していたい。
仮に、日本の要望に従って、45歳で帰国して、その後課長、部長みたいに順繰りに上って行ったところで、今の給与を超えることは無いでしょう。本部長などの役員になったらさすがに超えられるかもしれません。
ただし、この役職定年を迎え、自分が部長以上に上がれないということが分かった時に、どう身を振るかはとても重要なので、今からしっかり下準備をしていこうと考えています。
会社も多少なりとも人事制度を変更し、柔軟に対応しようとはしているようですが、役職定年が無くなるような思い切った制度変更はしないだろうと思いますし、40代で役員みたいなことも無いと思います。
そう考えると、役職定年と言う制度は大きなターニングポイントになりうるので、それを迎えるまでのアプローチとして、今のところ以下の3つの選択肢を用意しておこうと考えています。
- 50まで駐在、帰国後役職定年で独立
私の家族的には、このパターンが一番魅力的に見えると思います。というのも、私のキャリアの面ではあまり大きな進展もない一方で、本体から離れていることもあり、責任は限定的である点、教育的観点から妻と子供はベースを日本に移すとは思うものの、私が海外にいることで、引き続き海外と接点を持った成長を期待することができる点です。
また、最近思うのは、私の所属する組織も、グローバル化の流れから逃れることは出来ず、私たちのセグメントでも、海外でビジネスをマネージメントできるミドルクラスがどうせ必要になるので、周りの人が思っている以上に、拙いながらも、今そのポジションでマネージメントをしている私の社内でのバリューが相対的に上がるだろうことが、予想できるという点です。
ただ、この状態で帰国すると、役定まで5年なので、これをうまく超えるのはなかなか難しいと思います。超えられない可能性の方が高いと思うと、その後のキャリアは組織の中でと言うよりは、少しペースを落として、自分の興味のある領域を突き詰めるようなアプローチに切り替えたいとも思っています。 - 45まで駐在、帰国後役職定年までは全力、うまいこと役職定年を乗り切る
こちらは、後5年駐在し、いよいよ日本側で世代が変わるタイミングで、私もそのラインに乗せられるというパターンです。本当にそんなラインに自分が乗るのかどうかは知りませんが、最近の日本側とのやり取りを見ていると、可能性が0というわけではなさそうだなと思います。
ただ、それを自分が本当に望んでいるのかという話は別途あるものの、その環境に置かれてしまったら、健康を害さない範囲で、全力を尽くさないという選択肢は私には無いので、きっと全力でやり切ってしまうんだと思います。
これで、うまいこと役職定年を乗り切れてしまったら、きっと定年まで走り続けてしまうのではないかと思います。役定からさらに10年と思うと、本当にそれが幸せなのかもちょっと疑問が残ります。 - 45まで駐在、帰国後役職定年まで全力、その後役職定年で独立
これは、1と2のHybridな案ですね。早めに日本に戻ったものの、うまく役定を超えられずに、どこかのタイミングで今の組織を離れ、自分の興味のある分野で独立するというパターンです。
実際、興味のある分野がどこにあるのかは私にも今のところ分かりませんが、後15年もあるので、きっと何らかの事柄に興味を持っているのだろうと思います。それが、積極的にかかわりあいながら稼げるものであれば、しめたものだと思います。
こんな感じで、積極的に別の組織に移籍するモチベーションは今のところないのですが、それでも、日本との関係性において、向こう5年ぐらいをどう過ごすかは個人のキャリアに大きな影響を及ぼし、それが家族の成長にも大きな影響を及ぼしそうなことも分かります。
いずれにしても、できるだけ長く海外に居て、日本に帰国する段階では、経済的な自由を手に入れられていると良いなと思います。
資産構築・取り崩し
そして、最後の資産構築とその取り崩しに関してです。
最初に考えた通り、家族の構成によっては2千万円単位ぐらいで必要な金額が変わりそうではあるのですが、一旦、4人家族を前提とした場合、この先1.5億ぐらいで足りそうなことが分かりました。一方で、たまに書いている通り、不動産と負債を清算できる前提と考えた場合、我が家の資産はじきに単位が繰り上がることが見えてきています。
となると、恐らく私が大黒柱的役割を演じて、稼ぎ切らなければならないのは、残り5千万円ぐらいだろうということが想像できます。
ただし、そうはいっても基本的に保守的な思考の私は、それだけだと満足できないので、やはり不労所得で住居を確保できるところまでは資産構築を進めたいかなと思っています。
具体的に書くと、日米双方で保有しているリスク資産の益回りだけで、住宅ローンを支払える状態なのですが、税引き後の想定益回りを3%と置いた場合1.2億円ぐらいでしょうか?リスク資産をこれ位まで膨らませられるとなんとなく安心できる気がします。
と言うことで、ここまで来るとようやく取り崩しと言うか、構築を意識せずにお金を使えるようになります。
これがいつになるのかは分かりませんが、海外駐在が継続する前提においては、年初の目標に書いている通り、$50,000/yの入金が一つの参考値にできるはずで、後10年程度このままのペースで資産を構築し続けられれば、今ある資産が全く増えなかったとしても、その状態に到達できそうです。
と言うことで、自分のキャリアを自分で決めることができないのが、日系企業に勤めているサラリーマンの辛いところではあるのですが、できるだけ駐在期間を延ばして、これに近づけるようにしたいと思います。
まとめ
- 思いのほか長くなってしまいましたが、こんな感じで向こう20年ぐらいをざっくりとみています。
- 子供の成長は日々何が起きるか分からないので、それを予測することは難しいのですが、大黒柱としての役割を果たすためには、もうしばらくサラリーマンとして役割を全うする必要がありそうなことも分かりました。
- 役定をどう超えるのかは今のところ良く分かりませんが、キャリアの自由度を獲得しておくべく、色々と準備をしていこうと思います。