はじめに
昨今の円安を受けて、ちょっとお高めの物を自分への褒美ということで、アメリカのCredit Cardで日本のサイトで決済し、実家へ送ってみました。今回はこの支払いをどうするのか?ということを検討してみます。
購入までの検討の状況はこちらにまとめてあります。
約定の状況は
最終的に私が購入したのは、ちょっとLuxuryな時計で、今までで買った時計の中で一番高いものでした。一般的には宝石ブランドとして認知されていると思うメーカーで、男性用の時計を購入しました。
アメリカでの小売価格は、$8,000程度と以前と変わらず。日本での小売価格は、ちょっと値上がりして、¥1,000,000に届くか届かないかぐらいの金額になりました。これをアメリカのクレジットカードで円貨決済し、カード会社のFx Fee(私のカードは無料)とすることで、実際には$7,230程度で約定できました。
この段階で、アメリカで買ったケースに比べると、すでに$800=¥110,000程度お得に購入できたことがわかります。また、その後日本での小売価格が値上がりしたことを見ても、割と良いタイミングで購入できたかと思います。
資金をどう工面するか?
さて、次はこの資金をどう工面するか?という話があります。
もちろん、このままアメリカにあるドルでクレジットカードの返済をしてしまえばいいのですが、アメリカはじきに不況に突入すると世の中では噂されており、そうすると何が起きるかというと、今の一方的なドル高が是正されるのではないかという予想が立ちます。
つまり、今の¥130を超える円安が是正されて、為替が円高方面に巻き戻されるということです。
しかし、問題は、そのタイミングがいつなのか?が誰にもわからないということです。もちろん、アメリカにも日本にも支払いに足りる資金はあるので、支払い自体はできるのですが、できればより有利な状況で支払いたい。それを実現するためには何が必要か?というと、可能なかぎり支払いを遅らせる必要があるということです。
ここでの前提は、この先時間の経過とともに、円高に振れていき、あるポイントで前回検討したブレークイーブンを超えるだろうと考えている点です。
それまでは、極力支払いをしたくない。
これを実現するのが、クレジットカードのAPR0%キャンペーンです。
時計の決済をしたクレジットカードから、そのバランスをAPR0%のカードに持っていき、毎月minimum paymentのみを支払い、支払いの大部分を可能な限り未来に持っていくことで、円高の進行を見届けて、ブレークイーブンを超えたタイミングで日本円をドル転し、本件の支払いに当てるというアプローチです。
仕組みの解説
気にすべき点は二点あります。APRとTransfer feeです。
APRに関しては、そのアカウントが保持している負債に対してかかる利子と考えるとわかりやすいでしょうか。カードの支払いの日に、minimum paymentを支払い、その結果の残債に対して〇〇%という形で、カード会社からチャージされます。
アメリカのクレジットカードでは、入会時に限りこのAPRが0%のものがあります。このクレジットカードを利用することで、利子負担なく債務を繰り越していくことができます。
期間に関しては、カードごとに異なる様ですが、15ヶ月から最長で21ヶ月程度までいける様です。
次に、Transfer feeです。
これは、とあるクレジットカードの負債を他のクレジットカードのアカウントに移管する際に、移管先から請求される費用で、$3/transaction or 3%の高い方か$5/transaction or $5の高い方というのが一般的な様です。
金額が割りに大きいので、これは無視できないのですが、それでも$20〜$40ぐらいでしょうか?為替の状況によっては簡単にペイしそうな金額ではあります。
この二つを使って、支払いを可能な限り未来に送ることで、為替が円高に振れるのを待ち、円高に振れたタイミングで日本円をアメリカに送金し、送金したドルで支払いを済ませれば、トータルで最も安く支払いを済ませることができる様になります。
なお、個人で円をアメリカに移送するにあたっては、ここでももちろん費用がかかるので、Wiseなどのサービスを利用して、極力手数料を取られない様にしながら資金を移動する必要があることは覚えておいていいと思います。
まとめ
- 極端な円安が是正されそうな雰囲気が出てきましたので、そろそろというタイミングで、時計の購入を決断しました
- 支払いのアプローチに関しては、上記の通りなので、次はどのカードを作るのか?をどこかで評価しようと思います。