はじめに
先日、「そろそろ自分の旗を立てるときが近づいている。」みたいな投稿をしました。その旗は、どんな旗なんだろう?自分はなぜその旗を立てるんだろうか?と考えていたのですが、そのあたりが少しクリアになってきたので、メモしておこうと思います。
キャリアは希少であるほど価値がある。(けど、潰しは効かない・・・。)
先日、n+3ぐらいの上司と初めて1on1をしました。私のn+3となると、まぎれもなく私の所属する組織のかなり上位の人です。
その上司と話をして、「キャリアは希少であるほど価値がある。」と言われ、まぁ、確かにそうだよね。と思っていたので、私自身もそう思う。とお伝えしました。それはとりもなおさず、彼の管掌はおろか、彼の更に上司の管掌の中においても、私のキャリアは希少だと思っていただけていると言う事のようです。
これはこれで、とてもありがたいことで、私が所属している組織で「日本国内に限らず、困難があっても、どこでも物事を進めて行ける人」という立ち位置で、組織の上層部の方で、私のことが認知されていることが伺われ、適任者を探しているときには、すぐに声がかかる状態にあると思われます。
今までは、私の中では明確につながっていなかったのですが、これはつまり、私が自分のキャリアにおいて、「何で尖るのか?」という話とリンクしていて、とりもなおさず、これが今の組織で私が誇る「専門性」ということになるのではないかと思えてきました。
そして、この「専門性」というのがちょっと厄介な言葉なのですが、恐らく、これを絶対軸で語れる人は世界に誇れるものを持っている人で、私のように相対軸でしか語れない人は、所属する組織・環境によって専門性が変わってくるタイプの人だと思います。
以前の投稿で私の書いたものは、1)ITの人、2)サービス企画・運営の人、3)ボーダーレスの人という3つの旗色でした。
今回、私の上司と話していて、彼が私のキャリアが希少だと言っていたのは、もちろん3)に関してなのですが、恐らく、ここには触れられていない前提としての、1)、2)に関しても、人並みか、それ以上のレベルにある状態において、更に3)がのっかってくるので、「これは希少だ。」という評価になるのだろうと思います。つまり、専門性の掛け算です。
おそらく、私の所属している組織の中を探すと、3)に尖っている人は、いなくはないと思うのですが、1)、2)が不安だったり、十分に発達していなかったりで、何かを任せるには心許ないという状況なのだろうと思います。
そう思うと、入社して10年行くか行かないかのころに、当時の上司に「そろそろ専門領域を確立していかないとな。」と言われて、専門性迷子になっていた自分も、更にその倍の年月をかけて、キャリアの希少性に磨きがかかり、気が付くと、私の所属する組織でそんなキャリアパスあるの?という感じのキャリアパスを歩んだ結果、勝手にそれが自分の専門性であり、「尖った部分」になっていました。
もちろん、私自身もグローバルに仕事をというのはずーっと思っていたのですが、そんな組織でもなく、当時はそれが実現されるとはなかなか思えなかったのですが、それでもそちらに向かって努力して歩を進めることで、今の状況があるので、物事って以外に思った通りに進むもんだなと改めて思います。
そして、自分の専門性を17年かけてようやく確立し、認知した私はこの先どこに向かうのかというと、私の所属する組織のグローバル展開の推進です。多分、実装を含めてこれをできるのは、私を含めてほんの数人しかいないと思います。
また、これをすることで、これまでのキャリアで出会ったいろいろな人に対しても、私の所属する組織のグローバルでの認知度を向上させることで、多少なりとも「すげーことやってるじゃん。」と言ってもらえるようになるのではないかと思います。
まとめ
- キャリアは希少であるほど価値がある。でも、その希少なキャリアは今いる組織で必ずしも重用されるかどうかは分からないので、常に外との比較で今を評価しようと思います。
- 世の中ではいろいろな考えがあるのは事実ですが、私はわりに言霊は実現すると思っています。想いを口にして、自分に言い聞かせることで、自分の人生はそちらに向かって進んでいくと思います。
- 専門性迷子になっている人は大きな絵を描きつつ、目の前のことに真摯に打ち込むと、気が付くと誰にも負けない強力な専門性が身についているかもしれません。私の場合は、これに気づくまでに17年かかりました。さすがにかかりすぎですかね・・・。