レバレッジドETFに関して考える

はじめに

米国株式投資をやっていて、ちょっと刺激が足りないと思っている人はレバレッジドETFに投資している方もいらっしゃるかと思います。今回は、このレバレッジドETFに関して考察してみようと共います。

レバレッジドETFとは

まず始めに、レバレッジドETFに関してですが、これは端的に言うとターゲットとする指数のx倍の変動に連動するように設計されているETFです。xはETFにもよると思いますが、私が買っているSPXLはS&P500の値動きの3倍の変動に連動する商品です。

理論上は、指数が1%上昇すれば、SPXLは3%上昇しますし、10%低下すれば30%低下します。

メリットデメリット

いろいろな方が分析していますし、メリットデメリットは明白なので、あまり深追いはしませんが、おおむね以下の感じでしょうか。

メリット デメリット
メリット 指数上昇時に指数以上の値上がり益を上げられる デ 指数下落時に、ダメージが大きい メリット
インデックス投資に比べて手数料が割高

このメリットがデメリットを上回ると考える人はレバレッジドETFに手を出すようです。あとは、多少なりともドキドキしてみたいと思った私のような人間は少しだけ手を出すようです。

ちょっと深堀

ある時はたと気づきました。

指数の変動の3倍に連動するって、どういうことなんだろう?金額?割合?

ここは結果、割合でした。

割合・・・。1%動いたら3%動く。10%動いたら30%動く・・・。40%動いたら・・・?

何かおかしくないか?

おかしいです。確実におかしいです。ETFは現物株で構成されているので、借金をして買わない限りは、最大損失は自分の買値に限定されます。なのに、120%下落することがありうるのか?

誰かから20%分請求されるのだろうか?

そんなわけもなく、どこかで検討の前提が間違っているということです。ということで、うえのメリットデメリットの表は以下のように更新できそうです。

メリット デメリット
指数上昇時に指数以上の値上がり益を上げられる 指数下落時に、ダメージが大きい
レバレッジが聞いている割には損失は限定されている。 インデックス投資に比べて手数料が割高

これ、ものすごく大きいメリットだと思います。

レバレッジと言えば通常、人々が欲をかいた挙句に資産を溶かして、人生を破滅させるためにあるのですが、レバレッジを効かせている割には、損失が買値に限定されている。つまり、節度を持って買い付ければ資産がマイナスになって人生を破滅させることもありません。

なぜこんなことが起こるのか?

ここからは単なる想像なので正しい情報は、ETFの販売元を訪ねたほうが良いと思いますが、おそらく、指数を構成する銘柄のうち、βが3倍周辺にある物だけを集めたものがSPXLなんだろうなと思います。そう考えると、損失が限定的であることも納得ができます。最大損失は買値であり、それはETFを構成する各銘柄の評価額が0になったときのみです。

まとめ

  • ゆるゆると投資するだけでは刺激が足りない人はレバレッジドETFを試してはいかがでしょうか?
  • レバレッジドETFは破壊力がそれなりにあるので、節度を持って楽しみましょう。

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