DRIPと税金の話

はじめに

先日Twitterを見ていたら、DRIP(Dividend ReInvestment Plan)は税金の繰延効果があるみたいなことを信じている人がいたようなので、それに関して、実際にはどうなのかを書いておこうと思います。

DRIPで徴税されるタイミング

DRIPという名前は米国で証券口座を持っている人にとっては馴染みが深い名前かと思いますが、一般に日本で証券口座を持っている人には馴染みが薄いかもしれません。企業からの配当金を、そのまま同じ株に再投資できるそんな仕組みです。

メリットは色々とあると思いますが、私の思うメリットは以下の二つです。

  1. 端数でも株が買える
    読んで字の如くそのままなのですが、配当金が1株分に満たない場合でも、その金額に応じた株を買い付けできます。例えば、VYMを0.3株分とか、そう言うやつです。

  2. 設定すれば勝手に買い付けてくれる
    私の思う最大のメリットはこちらで、配当が入金されると勝手に同じ株を買い付けてくれるので、四半期に一回、配当の分だけ勝手に株が増えます。これを手でやろうと思うと、株を買い付けられるだけ配当が溜まるのを待ち、溜まった配当金をいつ使おうかなみたいなことを考え、これらのことがめんどくさいので、私にはDRIPがあっています。

さて、そのDRIP設定した配当金ですが、これは投資家のIncomeになるので確実に課税されます。課税される際の税率は、投資家のTax Blacket次第なので人それぞれなのですが、毎年2月ぐらいに証券会社から送付されるForm 1099などにその年にいくら課税対象となる配当を受け取ったかが記された書類が送られてくるので、それを元に確定申告をすることになります。確定申告の際に特定された、Tax Blacketの税率に従い、配当に対しても税金を支払うことになります。

まとめ

  • 今回はDRIP設定をした際の配当金に対する税金に関してまとめました
  • 配当の支払い時には課税されないため、DRIP設定すれば課税されないのではないかと思う方もいらっしゃるようですが、それは間違いで年が明けたタイミングで確定申告と共に納税をすることとなります
  • 日本の証券口座の場合は、特定口座にする際に源泉徴収有無を選べるとおもますが、アリにした場合は支払いのタイミングで課税され、なしにした場合は、確定申告のタイミングで課税されるのだと思います

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA