HHG(Head, Heart, & Gut)modelのご紹介

はじめに

先日、Coachingのクラスで、HHG modelに関して学びました。私はこのモデルがとても好きなので、ここにどんなものなのかをメモしておこうと思います。

判断にあたって最初に来るのは実はGut

HeadとHeartは訳すまでもなく、頭と心なのですが、Gutって、日本語にすると何でしょうか?腹わたとか内臓とかが直訳だと思うのですが、Headを頭脳、Heartを感情、と考えると、Gutは直感と言う訳がここにおいては適切だと思います。

英語では、Gut feelingという表現があるのですが、これがまさに腹で感じる直感ということになります。

HHGモデルでは、何かを進める際に、どうしても心の底からは、やる気になれず、何かを躊躇してしまっている時などには、この三点のalignmentがうまく取れていない状態にあり、Clientの意識、無意識に限らずそこにコーチングのポイントがあることを教えてくれます。

また、Clientの回答がどのレイヤーからのものかによって、これを深めるためには、どのレイヤーに問い掛ければ良いのかの参考にすることができます。

一般に、人が「考えている」時にいきつく答えは、Headレイヤーの答えを聞くことができます。例えば、「xxについてはどう考えてる?」と言う問いに対して、人は「〇〇と考えている。」と答え、これは自分の感情とは別の次元での答えになり、より客観的視点からの答えになります。

一方で、「xxについてはどう思う?」と聞くと、「〇〇だと思う、〇〇だと感じる。」と言う回答になり、これは、その人の感情を中心としたより主観的な回答となり、Heartレイヤーの答えは、相手の感情や、相手の価値観に近寄ることができます。

では、最後のGutはどうでしょうか?

客観があって、主観があって、その先は?という話ですが、ここには直感があります。

「〇〇だと感じるのには何か理由がある?」とか、普通であれば、それよりは深めることのできないと考えられている感情に対しても、もう一段階深めていきます。

これが成立すると考えるその背景には、直感というのは、その人の過去の経験(体験、思考、感情などその全て)の積み重ねによって生まれるものであり、それ自体がその人の価値観の根源にあると考えられるからだと思います。

Questioningのクラスを担当したコーチ Robinは、人の判断にはまずはGutがあり、それを説明するためにHeartとHeadがあると言います。

私は、外から見るとかなりHead重視な人に見えていると思いますが、実はかなりGut重視な人です。なので、このRobinの発言には納得しかありませんでした。

コーチング自体は、米国を中心に広がっている概念ですが、私がこれが良いなと思うのは、この辺りで、日本人として積み重ね、学んできた無形の概念をうまいこと言葉で表してくれていることが非常に多いなと思います。

その点では、日本の文化はGutの文化であり、アメリカの文化はHeadの文化であると考えると、同じものを別のアプローチから学んでいるとも考えられ、当初期待した効果が確実に得られているなと思います。

まとめ

  • 最近学んだHHGモデルに関して簡単に説明しました
  • このモデルはとても応用が効くモデルなので、もし話が噛み合わない人がいるとしたら、この観点で少し分析してみると良いかもしれません。

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