日本語でコーチングをするのか、英語で Coachingをするのか?

はじめに

最近、悩んでいることに、この先コーチングをするには、日本語でするのが良いのか、英語でするのが良いのか?ということがありました。
今回、何名かの友人に協力してもらい、実際に両方の言語でコーチングをしてみて、色々とわかってきたことがあるので、それを整理しておこうと思います。

どちらにも一長一短があるが、一番大きな違いは向き合い方

日本語でこのBlogを書いているあたりからして、私の母語が日本語であることは、想像に難くないと思いますが、割にちゃんと英語を勉強し、今ではアメリカに駐在しているので、そこそこ英語も話す事ができます。

この、私がしゃべることのできる二つの言語でコーチングをすると何が起こるのか?と試しにやってみたのですが、やはり自分のClientに対する向き合い方に一番大きな違いがあると思いました。

日本語でやるときには、特に意識もせずに相手の言っていることを理解できる一方で、理解できるからこそ、それらに関していろいろなアイデアが浮かんできてしまい、それを抑えなければならないという別の負荷が発生します。

一方で、英語でやるときには相手の言っていることを漏らさずちゃんと理解しようと思うと、相手の言っていることに対して、理解できていること、分からなかったことをちゃんと選別して、分からなかったことに関しては、そのことを伝え、ちゃんと理解する必要があります。

この違い、コーチングをする方にとってはとても大きな違いだろうと思いました。

というのも、コーチは常にBeing Presentでなくてはならず、Authenticで無ければなりません。ところが、日本語でコーチングをしている私の意識は、もちろんクライアントに向けられている一方で、相応に自分に対しても向けられていることが分かります。アイデアを口にすることを抑制しているとはそういうことだと思います。

翻って、英語の方は?と見てみると、「相手のことを理解するために・・・」と書いてあるように、その意識が完全に相手に向かっていることが分かります。

改めて書きますが、コーチはBeing Presntでなくてはならず、同じくAuthenticで無ければなりません。

コーチのトレーニングを始めた当初、第二言語でコーチングをすることに関して、どう思うか?と聞いてみたことがありましたが、答えは、「素晴らしいことで、それ自体が秘密兵器だ。」みたいなことを言われました。

たとえ、同じ言語を話していたとしても、言葉の定義は人それぞれで、顧客と十分なつながりを作ることは難しいと思いますが、これは、双方が同じ言語を話しているために、同じ言葉を同じように使っているという暗黙の了解があるためと考えられます。

第二言語は、この暗黙の了解を容易に飛び越えることができます。自分、もしくは相手が第二言語で話していると思うと、気を使いますよね?どこかに誤解が混じる可能性が高くなるので。故に、そういったことを確認すること自体が自然になり、確認を通じて相手の理解を深めることができるようになる。ということなんだろうなと思います。

この経験を受けて、どちらでコーチングをしようか考えていた私も、どうもどちらでやったとしてもそれなりに上手く行きそうだなと、改めて思えるようになりました。

まとめ

  • 最近考えていたコーチングを英語でやるのか、日本語でやるのか問題に関して、実際にやってみて感じたことをメモしておきました。
  • 二つの言語を操れるということは、クライアントの幅がそれだけ広がることを意味するので、これは私自身のCompetitivenessになる可能性が高いなと思いました。

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