はじめに
一般的に駐在員の妻は、駐在先の国(我が家のケースではアメリカ)で仕事を持っていないことが多いので、定期的な収入がなく、そうなると銀行口座を持つ意味もあまり無くなります。ところが、ここアメリカはCredit Card大国であり、別途触れた通り、Credit Cardを作れることのメリットはとても大きなものがあります。
今回は、そんな私の妻のCredit Cardに関して振り返ります。
駐妻はどうやってCredit Cardをつくるのか
定職がない駐妻は、そのままではCredit Historyを構築することが難しく、一般的にはCredit Cardを作るのが難しいと言わざるを得ません。そこで、駐妻のためではないと思いますが、以下の2つのルール?があります。
- 世帯の収入は自分の収入
これはまともといえばまともな感じですが、駐妻はたとえ収入がなかったとしても、駐在員の収入を世帯の収入としてCredit Cardの申請をすることができます。 - Authorized User
これはいわゆる家族カードに近いと思います。主会員(ここでは仕事を持って稼ぎがある駐在員)が自分のアカウントに紐づく家族カード(実際は家族でなくても使えるという話もあります)を作り、家族のメンバーに渡すことで、家族はCredit Cardを持てるようになります。もちろん、支払いは主会員と一緒ですので、カードが増えても利用上限は増えません。
何が嬉しいのか?
もちろん、本来であればCredit Cardを作れない人がCredit Cardを作れるというのはとても嬉しいことなのですが、あくまでもAuthorized Userであり、各種sign up bonusなどはもらえません。ここで一番嬉しいのは、Authorized Userに設定された人は、主会員のCredit Historyを引き継げるという点です。
どういうことかと言うと、Credit Historyがないはずの駐妻も、Authorized Userに設定されると、その時点の駐在員のCredit Scoreを引き継いで、そこから自分自身のCredit Historyを構築することができる。と言うことです。これはつまり、その後Credit Historyを維持し続ければ、自由にCredit Cardを作ってSign up bonusをもらえると言うことです。さらに言うと、マイル、ポイント集めの効率が2倍になると言うことです。
我が家で起きていること
そこで、我が家のケースです。
上記の情報を仕入れていたので、妻がアメリカに赴任したタイミングで、私のAmexのAuthorized Userに妻を設定し、しばらくしたら例によってCredit KarmaでCredit Scoreを確認できるようになりました。ここまでは予定通りだったのですが、どうも妻のScoreが私のScoreよりもだいぶ低いところからスタートになっていました。具体的に言うと600点台後半です。
これでもまぁ、Credit Cardは作れるだろうと思って、申請はしたものの一向に承認されませんでした。申請→非承認を繰り返すと、Scoreは下がるがCardは手に入らないと良いことがないので、まずはScoreが回復するまで様子を見ることにしました。本当に1ptずつですが徐々に回復はしています。
事象の分析
しばらく様子見をすることにしたので、久々に妻のCredit Scoreを眺めていたところ、一つの事実に気がつきました。かなりの確率でこれが原因で妻のCredit Scoreが低く抑えられているのではないか?と考えています。
それは、妻のCredit Scoreの詳細を見るとCredit card useの値が入っていないと言う事実です。渡米以来日常の買い物は妻のカードで決済し、確実に支払いをしているのですが、なぜかCredit card useがないことになっています。Payment historyはあるのに、Credit card useがありません。
思い当たる原因は一つ。
不思議な話なのですが、Amex Goldにはあらかじめ設定されたSpending Limitというものが存在しません。私の所持しているその他カードはいずれもあらかじめ上限が決められていて、それに対して自分がいくら使ったのかを確認できるのですが、Amex Goldはそれがありません。ということはつまり、Amex Goldしか持っていない妻は、自分がSpending Limitに対して今何%使っているのか?という数値を得ることができず、それゆえにCredit card useの値が埋まらず、Credit Scoreが低く抑えられているのではないかと思います。
自分自身がCredit Cardを作った順序を振り返ってみると、確かにAmex Goldからではなく、まずはJAL USAでCredit Historyを作ってそこそこの値になったところで、Amexを作り・・・という順序で進めていました。もちろん、JAL USAは上限が設定されているため、私のケースではCredit card useを始め全ての値が埋まっていました。
この先の動き
上記の通りなので、まずはSpending LimitのあるCredit cardのAuthorized Userとして妻を追加してみようと思います。具体的には、先日つくったAAdvantage Aviator Redにしようと思います。これは、アメリカでもたまにAmexを使えないお店は存在するため、VISA/Masterのどちらかを持っていた方が良いという考えのものです。
結果どうなるかはわかりませんが、事態が好転することを願って、粛々と対応を進めていこうと思います。
まとめ
- 個人の収入のない駐妻もCredit Cardを作ることは可能
- Credit Historyのない人をAuthorized Userに追加するときはAmexじゃない方が良いかも(未確認)