はじめに
海外駐在は愚か、留学しても英語を話せる様にならずに帰る日本人が相当数いるという話を、以前転職エージェントから聞いたことがあり、何でだ?と思っていたのですが、その理由が少し解ってきたので、ここに記録しておこうと思います。
ことの発端
留学から帰って来てしばらくして、自分の市場価値はどんなもんなんだろう?となんとなく転職エージェントに登録して、色々なエージェントから連絡をもらい、話をする中で、一つきになるコメントがありました。
「MBAであったとしても、留学から帰ってきて自信を持って英語を話せるという人はそんなに多くない。」
というコメントです。正直、何を言っているのか意味がわかりませんでした。言葉も話せずにどうやって授業に参加して、試験を受けて学位をとって帰ってくるんだろう?日常のコミュニケーションは?とか、私も留学前の英語はほんとひどい物でしたが、それでもそのひどい英語でコミュニケーションをとって、なんとか学位をとり、とても気心の知れた、この先の人生でとても大切な友人となるだろう面々とあったのですが、他の人ってこういうことないの?その過程で英語なんて、結構上達するもんじゃないの?って思っていました。
美容室は日本人
最近知った話ですが、PlanoというDallasのちょっと北の地域には、日本人の美容師さんがいるらしく、予約は日本人サラリーマンでほぼ埋まっているらしいです。同じくPlanoには日本人の歯科医師がいるらしく、人に歯科医を聞いたらそこを勧められました。
色々なことが合点がいきました。
歯医者はNetwork云々の話や、取り返しの付かないコミュニケーションミスの可能性もあるので、一概にそれが良い悪いを言うのはなかなか難しいですが、美容院・・・。
髪の毛なんてすぐ伸びるよ。
失敗したくなかったら、事前に言葉をちゃんと調べておくとか、イメージに合う写真を持っていき、コミュニケーションの補助にするとか。色々と工夫のしようなんてあるじゃん。なのに、日本人美容師を御指名。
そりゃ、話せる様にならないよ。
ここに書きましたが、結局新しいことができる様になる最も簡単な方法は、外部環境を変え、それに順応することです。大人になると自分から環境を変えるのは難しいので、駐在で海外に行けるなんてまたとないチャンスです。チャンスでしかないです。
郷に入っては郷に従え。
アメリカに来たらアメリカの美容院に行き、英語でコミュニケーションをとって自分の思い通りになるまで何度でもトライしましょう。髪の毛なんてすぐ伸びるので。
スイスでは
当時、今でも変わらずですが、私の英語はだいぶいまいちでした。まともにコミュニケーションを取れるレベルにはありませんでした。それでも、クラスメートとのソーシャルイベントには必ず顔を出し、話の流れを失って何を話しているかわからなかったとしてもそこに居続け、酔っ払って踊り出しクラスメートだけじゃなく、その飲み屋にいる誰しもが「いつもいるあの日本人やべーな。」って思える、それぐらいまでやって、「あいつがいないと飲み会がつまらんね。」ってそれぐらいまでやって、ようやく1年の終わり頃に不自由なく英語でコミュニケーションが取れる様になりました。
もちろん、その間通常のクラスはあり、その中でグループディスカッションなど通常のMBAとしてのアクティビティもこなした上でです。
まとめ
- 大人は、何もしなかったら英語は喋れる様になりません
- 私は、失敗しても大丈夫な領域を見つけて積極的に失敗して、ようやく英語を話せる様になりました