小さな異変とその理由

はじめに

普段日常生活を送っている中で、「これってなんかちょっと気になるけど、まぁ、大した話じゃないからいいか。」と思って放っていることってあると思います。でも、そのたいしたことじゃない話は実はたいした話な可能性があるので、場合によっては追ったほうがいいこともあります。

今日は、私の証券口座の損益の話です。

コロナショック以降含み損を抱えていた

多くの個人投資家がコロナショック以降大きな含み益を抱えていたと思いますが、その後の各国の金融緩和に伴う株価上昇もあり、市場に居続けられた多くの人がそこそこ資産を回復してきていると思います。かくいう私もその一人で、どこかにメモった気もしますが、5月ぐらいにはプラ転したみたいな話をした気がします。

一方で、私の証券口座を見ると一向にUnliarized Gain/Lossが含み益側になったことがないことに気がつきました。まぁ、私程度の額ではその差もたいした額ではないので、どこかで計算をミスっているか何かのせいだろうと思っていたのですが、どうも足の裏の米粒みたいにちょっと気にはなるんだけど、取るほどではないみたいな状況が続いていました。

ふとした時に気がついた

Firstradeの口座でUnrealized Gain/Lossを見る時は、私が買い付けた株に関する全損益が合計されて計算されています。これに、口座に残されている多少のキャッシュを合計した形で、結局いくら儲かってるの?損してるの?が表示されています。

一方で、私が損益の基準として考えていた月末の家計のバランスシートでは、私が入金した金額と口座全体の比較で損益を計算しています。つまり、毎月の入出金の合計と月末の口座残高を比較して儲かった損したを確認しています。

同じ様で違うこの二つの数字。これが私を混乱させていました。

これも以前書いたと思いますが、アメリカの証券会社ではDRIPを設定することで、個別株でもETFでも自動で配当を再投資することができます。複利の力を最大限に利用するための必須の設定なのですが、今回の足の裏の米粒はこれによって引き起こされていました。

つまり、私のバランスシートでは配当再投資分を考慮せず、比較の元はひたすら私がいくら入金したかが基準になっています。一方で、証券口座の損益の基準はすべての買い付けに対するGain/Lossなので、どんなに小さな金額でも、配当再投資で株式を買い付けた際にはそれに対してもGain/Lossが発生しています。つまり、私が入金した以外にも配当として得た投資資金も私の損益のベースになっているということです。

これをもとに、Firstradeに記されているTotal costとCash buying powerを足したものから、私の入出金総額を引いたものが、受け取り配当総額等しければ問題解決となります。

いま、この瞬間に始めて計算してみましたが、やっぱり予想通りでした。その差$1387.00ぐらいあったのですが、これはFirstradeで私が投資を開始し、その後受け取り始めた配当の総額に一致していました。

まとめ

  • ビジネスでもそうですが、数字はその成り立ちをしっかり見極めないと、誤った判断をすることになりますね
  • ちょっと気になる小さなことにこだわるのは一見時間の無駄にも思えますが、それが解消した時の快感は絵も言われないものがありますので、この先も折に触れて拘っていこうと思います。

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