はじめに
私の所属している組織は、私がどう思うかは別として、世の中では就活の勝ち組と言われる人が入ってくることが多いようです。そんな組織でも、ある一定の段階になると「流す」もしくは「流される」人が増えてくることに気がつき、色々と思うところがあったので、ここにメモしておこうと思います。
キャリアにおけるファイティングポーズ
この言葉を知ったのはつい最近の話なのですが、きっと側から見ると私はファイティングポーズを取り続けている部類に入るのかもしれないなと思います。組織内で昇進することは目的ではないのですが、やっぱり、それなりの権限を持って物事を決めて・進めて、それなりの給料を得たいと常日頃から思い、チャンスとあらば積極的に攻めていくその姿勢は、やっぱりファイティングポーズを取っているんだろうなと思います。
一方で、ある程度組織の中での自分の役割や位置づけなどがわかり、多少なりとも余裕が出てくるようになると、他の人がどのような状況にあるのかも見ることができるようになります。そう思って見渡してみると、自分より上の方々は結構ガードを下ろし、戦う意志を失ってしまっている人が多いなと思います。私も40まで来たので、上の方となるとそろそろ役職定年が視野に入ってくる頃で、そのタイミングで自分に明確なポジションがないとなると、もう戦意を喪失してしまうのもこれまた仕方ないのかもしれません。
ファイティングポーズとパレートの法則
さて、ここで気になるのは、私の同期たちは一体どうなっているか?という点です。間も無く入社後15年を終わろうとしている私の同期は、私も含め、ほとんどが役職定年までの折り返しを迎えようとしています。この状態において、一体どれだけの人が今でもファイティングポーズを撮り続けているのかを、パレートの法則を元に導き出してみようと思います。
条件は以下の通りです。
- 入社人数は240人
- ファイティングポーズを取り続ける人が8割、戦意喪失する人が2割
- 求めるのは、15年終了時にもファイティングポーズを取り続けている人の人数N
1年後にファイティングポーズを取り続けている人の数は、240×0.8で求められるので、N=240×0.8^15が求めるべき人数で、N=8.4という数字が出ました。およそ1/30なので、3%程度というところでしょうか。多いですかね?少ないですかね?
私の感覚からするとだいぶ少ない数字だなといった印象です。
と言うのも、同期もすでに半分以上はなんちゃって管理職までは上がってきているので、それぐらいの数は戦う意志のある人がいるんだろうなと思うためです。一方で、なんちゃって管理職からまともな管理職になるにはもうちょっと高いハードルがあるようで、これを超えられるのが同期で8人と言われるとなんとなくそれぐらいの数字かなとも思います。これに関しては、今までとは比較にならないほど責任を負いながら大して待遇は変わらないと言う、至って日本的な扱いを受けるために、あえてこのハードルを登らない人もいるのも事実なので、ここでファイティングポーズを下ろす人が激増するんだろうなと思います。
ファイティングポーズをいつまで取り続けるのか
そんな私は一体、いつまでファイティングポーズを取り続けるのでしょうか?
これは正直今の自分にも全くわからないのですが、役職定年までで環境が許す限りは取り続けるんだろうな、と言うのが今のところの答えです。
Covid-19の影響により、厳しく移動が制限される中で、この先仕事と両立するのが難しくなるのが、親の介護だと考えています。私がいい年になったと言うことは、両親はさらにいい歳になっており、個人的にはそろそろいつ何が起きてもおかしくない年頃に差し掛かっていると思っています。もちろん、私の所属している組織にも、親の介護のための制度などもあり働きながらどうにかする術もあると思いますが、そうなると私の体力的な部分がどこまで持つかとか、今みたいに海外にいた場合、緊急時にすぐに駆けつけることもできず、それはそれで大きな後悔に繋がることは明白なため、場合によっては私は日本にいることを選んでしまうかもしれません。
もし、この先私が自分の意志で、キャリアのファイティングポーズを下ろすことがあるとしたら、この辺りが一つのポイントとなるんだろうなと漠然と考えています。
まとめ
- キャリアにおけるファイティングポーズに関して、今考えていることをまとめました
- しばらくはこのまま突き進むんだと思っていますが、家族にもしものことがあったら、あっけなく下ろしてしまうかもしれません