旗を上げるときが近づいている。その時、自分はどんな旗を揚げるのか。

はじめに

サラリーマンに限らずだと思いますが、キャリアをそれなりに積んでいると、「自分は何ができる人として周りから認知されたいのか?」ということをまじめに考えなければならないことがあります。

最近、自分がまさにそこに突入してきたように思うので、今思うことをメモしておこうと思います。

SEである、主にインフラ・運用周りのコンサルから導入まで。

入社以来、この17年を振り返ると、大枠で言うと、

  1. システムのインフラ・運用周りのコンサルから運営まで
  2. ITサービスの企画・設計・運営

というのが、組織の外から見た時に私が立てられる旗でしょうか。

一方で、私が所属する組織の中で、もう少し領域を区切って、私の所属するセグメントの中で見ると、少し景色が変わってきます。

私の所属するセグメントは、所属する組織の中でも外に出たがらない人が多く、いわゆる世の中の人がイメージする理系っぽい人が多くいると思います。

正直、この組織の中に入ると、上記の私の立てられる旗の一つ目は、全く見えないと言っても過言でもないほどに霞んでしまうと思います。というのも、その専門家の集まりなので、私なんかよりもよっぽど造詣の深い方しかいないので。

一方で、そういった方々の傾向的に苦手な点というのは、コミュニケーションにあるのですが、それをもう少しかみ砕くと、「自分の持っている情報を相手の欲しい形で伝えてあげることができない。」という点にあると思います。これは情報伝達の正確性の話などもあり、一概に悪いとは言えないので、なかなか難しいところではありますが。

また、そういった方々の集まりなので、海外に打って出て、何か大きなことをやってやろうなんて人も皆無です。

そう考えると、私の所属するセグメントにおいて、私のバックグラウンドの全く別の部分が相対的に輝いてきます。

人とのコミュニケーションを厭わないし、海外に出ることも何とも思いません。故に、今アメリカにいるのだろうと思いますし、IMDでMBAを取って帰ってこられたのだろうと思います。

私の所属する基盤セグメントも、組織全体の昨今のグローバル化の流れを受けて、来年度以降もいろいろなことが起こるだろうと思います。その時に、「適任者は誰なのか?」適任者がいなかったとしても、「あいつに任せてダメだったらもう駄目だろう。」と思われるのは誰なのか?そういう時に、組織の上層部の頭の中に顔が浮かぶような感じにしておきたいと、最近では強く思います。

アメリカに来てからの私のキャリアは、

  1. サービスを提供するための準備をする(箱を作り、組織を作り、売り物を作り、契約を作り、仕入れのルートを作る)
  2. 安定的にサービスを提供する
  3. サービスを拡大するための準備をする(箱を大きくし、組織を大きくし、売り物を増やし、仕入れの多角化をする)
  4. 拡大したサービスを安定的に運営する

と言った感じになっています。

この経験こそが、次のキャリアに向けた足場固めになっていることを願い、所属する組織内では全くぱっとしない、基盤SEという旗と、所属する組織の中でも割と自信のあるサービス運営という旗に加えて、3つ目には、ほぼ誰にも立てることのできない、ボーダーレスという旗を立てたいと思います。

一瞬、グローバルという言葉にしようと思ったのですが、多分、これは違うと思いました。グローバルという言葉は、なんとなく日本を中心に物事を外に広げていくときに使われる印象があるのですが、私の思い描くのは、それではなく、「どこでもやっていける。」という感覚です。

日本でグローバルを志向する人は、海外にいることに価値を見出すような気がしますが、私自身は海外にいること自体に価値があるとは思わず、私自身のマーケットが日本を含むすべての国と地域ということに価値があると思います。どこにいようと関係なく、結果を残していく、そういう意図で、「ボーダーレス」という旗を立てたいと思います。

まとめ

  • 自分自身は、どんな旗を立てるのか?というのは、今年の大きな問いの一つだと思っていましたが、それに関して、朧気ながら答えが見えてきた気がします。
  • どの目線から自分のキャリアを見るか?ということにもよるのですが、一番引きで見た時に、今の私が立てる旗はITxサービス運営xボーダーレスの3本であり、これを軸に組織のリーダーとしての研鑽を積んでいこうと思います。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA