はじめに
私は趣味でサッカーをやるのですが、結構歳をとってきたこともあり、最近は怪我が絶えません。今回は不用意に右膝を怪我してしまいました。今回はアメリカでの整形外科のかかり方に関して基本的な情報を経験を交えてお届けしようと思います。
まずは電話予約
日本だと整形外科だけに限らず、医者にかかるのに初診で予約が必要ということはまずないかと思いますが、ここアメリカでは初診から予約が必要です。通常であれば、PCP(Primary Care Physician)で初めに見てもらい、必要な医療機関の紹介をしてもらいそこの予約を取り、初めて整形外科の初診になります。
保険のプランにもよる様ですが、私が加入している保険のプランはWalk-in(予約なしでぷらっと行くやつ)でもOKと書いてあり、In-networkの整形外科がいくつもリストされているので、電話で予約を取りました。こっちは膝が痛くて辛いのに、やはり予約で受け付けてもらえるのは、火曜に電話して金曜とかでした。いくつかの整形外科に電話して、一番早そうなところでも木曜で、ちょっと日本人の感覚からすると時間かかるなぁと言った感じでした。
でも、この痛みをなんとかしたい。
Urgent Careにかかる
以前、救急というとERとUCの2種類があるという話を書いた気がしますが、簡単におさらいすると、この二つには以下の様な違いがあります。
ER : Emergency Room
アレルギーによる呼吸困難など、生命の危機にある状況や、整形外科に関連する部分だと骨が折れてしまっていたり、靭帯や腱などを切断してしまい耐え難いエゲツない痛みがある場合はこちらになります。
UC : Urgent Care
基本的に生命の危機はないものの、医療機関を予約して医者に診てもらって、、、みたいなのを待てない様な場合はこちらに行きます。私はCopayが異様に安いこともあり、UCをPCPのごとく利用してしまっています。
今回はちょっと悩みました。
というのも、以前左膝の骨挫傷をやった時にはエゲツない痛みで生きた心地がしなかったので、やった瞬間にやばいことがおきたと思い、すぐに救急車を呼んでもらい近くの病院へ担ぎ込まれました。今回は、そこまでではなかったものの、プレーを継続できないほどには痛みが強かったのと、それでもなんとか運転して帰ってこられたので、前回ほどの重傷ではないという見立てがついていました。原因はわからないものの、靭帯も半月板も大丈夫だろうという確信はありました。
この状態でER?UC?どっちだろう?設備を考えると、ERだけど、コストを考えるとUC。分類からいってもUC、けど何度も医者に行きたくない・・・。
結局、今回はUCに行くことにしました。
予想通り、MRIはなかったものの、レントゲンはあったので、ゲガをしたときの状況を説明し、レントゲンをとってもらい、骨は綺麗だから大丈夫だろうと言う診断をもらい、1週間様子見をして腫れが退かない様だったら、次のアクションに移ろうという話になりました。その間、鎮痛剤としてイブプロフェンを処方してもらい、3回/日を三日間飲んでいたので、通常時であれば痛みはなく、不自由ではあるものの日常生活は送れる様になりました。
Orthopedic Surgery
次は、予め予約しておいた整形外科(英語ではOrthopedic Surgeryと言います)にかかりました。当日、予約がいきなりキャンセルされたのでなんでだ?とおもったら、電話がかかってきてDoctorのFamily issueで・・・という話だったので、当日診察してもらえる別の医者を紹介してもらいました。
そこでも改めて状況を説明し、レントゲンを取り、診断の結果骨には全く異常がないので、おそらくBone bruise(日本語でいうところの骨挫傷)だろうと言う診断でした。靭帯、半月板などの軟骨はレントゲンでは造影されないため念のためMRIを撮ってみておこうと言う話になりました。
ここで日本と違うのは、当の整形外科医が私の保険会社に連絡して、MRIが保険適用になるかどうかを確認した上でOKであれば撮ると言うやりとりが一回挟まると言うことでしょうか。なんと言うか、大変な国です・・・。保険でカバーされなければ撮らないか、自費で全額負担すると言うことですね・・・。
MRIを撮る
日本だと検査のために個別の機関にかかると言うことは結構稀で、そこそこの規模の病院へ行くと全てがone stopで終わってしまいますが、ここアメリカではそんなことはなく、通常、診断をする医者と検査をする人は別で、別の組織のことが多い様です。
なので、今回も同じ建物の別のオフィスへ行き、MRIを撮ってもらい、費用は個別に支払いをしました。日本人の感覚からするととても不思議ですね。
まとめ
- 整形外科はOrthopedic Surgeryと言います
- 整形外科にかかる必要のある怪我に関しては、怪我をした当時の状況を適切に説明する必要があるので、予め英語で説明できる様にしておいた方がいいです
- アメリカに来ていろいろな医者にかかっているので、医者にかかるハードルが最近では一気に下がってきています