普通の変な人、変な変な人

はじめに

IMDに行っているときに、PDE:Personal Development Electivesというコースがあり、これをほぼ全員が履修するのですが、このコースを通じてPDEと話す中で、いくつか考えがまとまったことがあったので、これを振り返りつつ記録しておこうと思います。

テーマは変な人

私と少し深く付き合うと分かるのですが、一見見ただけではわからないちょっと変わったところがあります。これは見た目がどうとか、普段の行動がどうとかっていう話とはちょっと違うのですが、ただ確実に普通の人とはちょっと違うところがあります。変な人かどうかの扱いは、この一見見ただけではちょっとわからない変わったところの扱いに関する話です。

変な人も普通の人

世の中ではみんなから浮かない、あぁ、あの人は普通だねってより多くの人から言われる人に対して「普通の人」のラベルを張ります。そして、人々は周りから浮くことを恐れるために、なるべく多くの人と軋轢を生まないように、「普通の人」のラベルを求めて、周りを見ながら自分の振る舞いを決めます。そんなこと意識している人はいないかと思いますが、これは小さなころからのすり込みで確実に習慣化されています。いわゆる空気を読むってやつです。

一方で、世の中からはちょっと浮いてしまっている、あの人ちょっと変わってるよねと言われる人たちに「変な人」のラベルを張ります。これはどういうことかというと、「普通の人」のラベルを張られない、もしくは一度張られたラベルをはがされた人と言えると思います。「あの場面で、こんなこと言うなんて考えられない」、「あの場面で、こんなことするなんて絶対におかしい」とか、まぁ、そんなことをなるべく多く人生で経験した人はおそらく世の中では「変な人」、「ちょっと変わった人」のラベルを張られていると思います。

ここで少しややこしいい話なのですが、「変な人」、「変わった人」が、世の中の「普通の人」と違った振る舞いをするのは変か普通かで区別すると実は普通だったりします。変な人が変な人として振舞うのはとても普通の話ですし、普通の人が普通の人として振舞うのもまた普通の話です。

普通の人の変な振る舞いと変な人の普通の振る舞い

では、本当に変な人はどんな人なのか?

それは、普通の人なのに変な振る舞いをする人と、変な人なのに普通な振る舞いをする人。この2パターンに分類されます。

普通の人なのに変な振る舞いをする人なんているのでしょうか?冒頭で書きましたが、普通の人は普通の人として振舞うべく、小さいころからトレーニングを受けているのでほとんど存在しないと思います。あるとすれば、その後過度のストレスによって一過性でそうなってしまっている人などはここに分類されるかもしれません。

一方で、変な人なのに普通の振る舞いをする人がいるのか?これは存在するのかなと思います。少し付き合いを深めてみると、所々で「普通の人」とは違った臭いを醸し出すそんな人です。妻曰く私はそんな人の様です。

いずれのパターンにしても、過度に同調することを求める日本の社会はとても生きづらく、ストレスしかたまりませんが、世の中にはそんな人もいるということをご理解いただいたうえで、色々とみんなで協力してやっていければより良い社会を形成することができるかもしれません。

まとめ

  • 一般に思われている変な人は実は変な人ではなく普通の人の可能性が高いと私は思います
  • 一方で、一般に思われている普通の人の中にこそ本当の変な人が潜んでいる可能性が高いです。存在する割合は低いので、見つけられるかどうかは未知数ですが。

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