資産形成に必要なこと

はじめに

以前、どこかで書きましたが、私の投資歴はかれこれ15年ぐらいです。学生の頃は元手も少ないので、大して増えもしませんでしたが、社会人になって会社の従業員持株会や財形貯蓄を中心に資産形成をしてきました。

資産自体は歳の割にはボチボチとある方なんじゃないかと自分では思っていますが、ここでは自分が普段どういった意識で資産を形成しているのかをまとめておきます。

普段心がけていること

使える天引きは使いまくる

これは、個人の意志の強さによると思いますが、ほとんどの人は給与のうち余った分を貯蓄に回そうと考え、結局月末にはほとんどお金が残っていないと言った状況に陥ります。これを回避するために、貯蓄用の金額は給与が振り込まれたその日に貯蓄用口座に移します。これを自分の意思でできる人はやればいいと思いますが、ほとんどの人は面倒臭くてできないので、天引きを利用します。今はアメリカにいてこれができないのですが、日本にいる頃はこれで従業員持株会と、多い時は住宅財形の両方に入金していました。

おかげで、持株会は入社以来14年間ひたすら最高限度額まで出資し続けて、そこそこの評価額になってきました。住宅財形は東京にアパートを買った際に崩してしまったので今は0ですが、拠出している間は課税対象から控除されるため、最大で550万円分非課税になりました。

生活の質は過度に上げない

言うのは簡単なのですが、これはなかなか難しいです。自分一人の時はまだコントロールが効くのですが、家族が増えると支出の口が増えるので、これをコントロールするのはなかなかに難しいです。なので、やれるのは独身のうちです。

ここであえて、「過度に」と書いているのは、それでも多少は上げないと働くだけ働いて、ストレス溜めてあまり良いことなくなってしまうので、給料が上がったら多少は上げても良いでしょう。と言う意味を込めています。

私はどうしたかと言うと、入社当時から従業員持株会は最大限利用すると決めていました。一方で、入社後、給与も順調に上がっていき、ある時会社の寮を出てとあるタワーマンションで生活を始めました。一人暮らしだったので、諸々含めて月の支出がある一定程度になったのを見て、これ以上は生活費を上げちゃいけないし、キリも無いなと思いました。その時は、持株会の拠出を一時的に減額するぐらいに支出が多かったので、今でもその金額が自分の中での基準になっています。

一方で、貯蓄と言う観点だとそれ以降も給与の一定額を従業員持株会にひたすら拠出し続け、これは拠出できる最大額を常に拠出し続けると決めているため、給与の上昇に合わせて拠出額も順当に増えています。そうすると、生活費の上限との差分が生まれてくるため、これは追加投資の元手にしています。今だと、結婚して家族が増えたので支出も増えた一方で、海外駐在をしているため、手当ても増えています。この増えた手当てなど、諸々を含めて投資をしまくっています。

生活防衛資金は維持

生活防衛資金がいくら必要か?と言う話は、人それぞれなのでここでは触れませんが、何があってもしばらく家族が暮らせるだけの額を維持すると言うのは、独身の時から続けています。家族が増えればその分支出も増えますので、独身の時と比べたらちょっと驚くような金額が生活防衛資金としてアメリカのOnline Savings Accountに眠っています。日常生活のやりくりの中でこれを使い出したら歯止めが掛からなくなるので、これは使わずに日々月末のカード残高と睨めっこしながらやりくりをしています。

投資は諦めが肝心

資産形成をするにあたって、株式投資はとても有用なツールである一方で、自分でコントロールできる変数が非常に限られています。自分のコントロールできないことをコントロールしようとすると、ストレスが溜まり、うまくいかないことに対してどうにかしようと焦りの心が生まれ、結局より望まない方向に物事が進むのが世の常のようです。

なので、株式投資にあたっては自分でコントロールできる変数のみをコントロールすることに決めています。

具体的に言うと、いくら?いつ?いつまで?です。

いくら?はすでに触れた通り、給与のうちの一定割合を従業員持株会に拠出し、通常の生活費の基準値から外れる部分を追加投資の原資にしています。

次に、いつ?ですが、これはコントロールできるのですが、コントロールの難しい変数です。タイミングを見計らって、市場を出しぬこうとすると基本的には失敗するので、それは意図していません。一方で、冒頭で触れた通り、給与が振り込まれたらすぐにと言うのは自分の意思でコントロール可能な部分です。なので、最近では私はざっくりと以下のルールで資金を投下しています。

  • 第一、三金曜日
  • 一銘柄一回あたり上限5万円
  • ポートフォリオの割合から外れているものを対象とする

こうしたルールを作るにいたった理由は特になく、何かのルールがないとタイミングを見計らう行動に出てしまいそうと言うことと、自分との約束なので破るわけにはいかない。と言うそれだけです。

最後にいつまで?ですが、こう言っちゃ元も子もありませんが、これはある種永遠です。子や孫の世代への相続までを目の子に入れると現金はおろかリスクの低いと言われている債権にすら変える必要はないと考えています。

自分が引退する頃には、そこそこの額を配当金としてもらえる状況にしておいて、そこに至る過程を通じて、子供たちにも金融教育を施し、その資産をまた次の世代に残せるような、そんな風にできたら私の資産も役に立ったなと思えるかも知れません。

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