Texasの天気はなかなかに激しい

はじめに

日本にいた頃も、爆弾低気圧、ゲリラ豪雨、超強力な台風など色々と暴力的な自然現象がありましたが、ここTexasでも色々と暴力的な自然現象が起きますので、これに関してメモしておこうと思います。

とにかく全てが強烈

Texasといえば、”Bigger is Better”という言葉があらわす様に、全ての気象現象が強烈で凶悪です。その中でも、最も多くの人々を悩ませる気象現象が以下の4つかと思います。

  1. 強烈すぎる日光と高すぎる気温
  2. ヒットしたら一大事トルネード
  3. どんな車も平等にボコボコにする雹
  4. 地域全体を水浸しにする嵐

各々、詳しく見て行きましょう。

1. 日光と気温

Texasに関するイメージは人それぞれかと思いますが、多くの人が砂漠を中心とした暑くて乾燥した場所をイメージするのではないでしょうか。そのイメージは概ね正しく、詳細が間違っています。Texasの田舎の大部分はそう言った場所かもしれませんが、人が住んでいるところにはちゃんと湖や森などの緑があります。

そんなTexasですが、夏(およそ毎年3月ぐらいから10月ぐらいまで)になると、気温がグングン上がり出し、8月9月ぐらいの真夏のど真ん中ではtriple digit daysといい、気温が100°Fを超えることも珍しくありません。Googleによると、100°Fは37.7°Cらしいです。なんというか、頭おかしいですね。ちょうど良い画像があったので、CBSのサイトから拝借しました。

出典 https://dfw.cbslocal.com/2019/08/08/dfw-weather-heatwave-continues-triple-digit-temperatures/

これは、測定値がこの気温ということであって、実際の体感温度はさらに上を行き、最大で107°Fにものぼるということです。ちなみに、107°Fは41.6°Cです。頭逝かれてますね。

2. トルネード

トルネードは日本語で言うところの竜巻ですが、もちろんBigger is BetterのTexasはその規模も桁違いです。竜巻はもちろん、局所的な気象現象なのでこれが自分の家をヒットすることはそうそうないのですが、2019年にNorth Texasで発生した群発竜巻はあわや我が家のすぐ北側を通過し、数マイルに渡り木々や家々をなぎ倒して行きました。詳細はこちらのGephyro Consulting社のページに記載されていますが、このトルネードは街に本当に大きな爪痕を残していきました。

例えば、Dallasの幹線道路たる75号の左右にあった大きな商業ビルはその破壊力により、窓ガラスを粉々に砕かれ、中のものも全てぐちゃぐちゃになり再生不可能な状況になってしまい、その後建物自体が取り壊しになりました。例えば、このトルネードが通過した街区では、文字通り木々がなぎ倒され、経路にあった家や壁なども根こそぎ倒され、電気も止まり、周辺にお住まいの方々は今でも復旧に追われています。

ちなみに、私ども家族はこの時別の意味で大変な状況に追いやられていたため、世の中がこんなに大変な状況になっていることをその翌日あたりに初めて知りました。車を運転して外に出てみたらなんだか様子がおかしく、街がゴーストタウンの様になっていたことを覚えています。

3. 雹

最近は日本でも雹が降ったと言う話をよく聞く様になりましたが、Texasでは雹がもっと頻繁に降ります。Storm season(だいたい毎年6月から11月いっぱいぐらい)に入り、急に雨が降ってきて少し硬めの音がするなと思うとだいたい雹が降っています。これが、どれぐらい頻繁に起きているかと言うと、車の保険に雹によるダメージをカバーするオプションがあったり、なぜか格安の中古車は現地に実車を見に行ってみると雹でボコボコになっている状態で売っていたりと、そう言った感じでかなり生活に近いところにあります。

4. 嵐

そして最後が嵐です。雹のところでも書いた通り、6月から11月ぐらいがStorm Seasonと呼ばれていて、1年の半分ぐらいは嵐に注意をしなければなりません。嵐が来ると何が起きるかと言うと、まずは視界が100mぐらいまで落ちます。車を運転している時に嵐に巻き込まれたら圧倒的に車を減速させて、なんだったら路肩に止めたほうがいいでしょう。

また、嵐が来るとだいたい一緒に来るのが停電です。もちろん停電は地域単位で起きるので、起きるところがあれば、起きないところもあります。私の住んでいるアパートではStormの影響で、だいたい1回/年ぐらいのペースで停電が起きています。日本にいた頃では考えられませんでしたが、それがTexasであり、その堅牢性が日本の社会インフラなんだなと思います。

まとめ

  • こんな感じで、日本にいた頃では考えられない様な気象現象がここTexasでは結構頻繁におきます。私も渡米後丸2年が経ちましたので、この辺のことにはだいぶ慣れてきました。
  • この先DallasをはじめとしたTexasに移住される可能性のある方は、頭の片隅にでも置いておかれるといいかもしれません。

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