良い借金があるとすれば、それはリターンの見込めることに対する投資の為の借金だと思う

はじめに

私は図らずともこの状態になっていたのですが、借金をする際の基準と言うか、しても良い借金の性質に関して、考えを整理しておきます。

借入に伴う利子以上にリターンを上げられる借金だけが良い借金

良い借金か悪い借金かの境界線は明確で、借り入れに伴う利率にインフレ率を加味した利率を超える利回りを高い確率で期待できるかどうかです。

例えば、銀行で借りた資金の利率が4%であったとして、インフレ率が1%であった場合、その資金を使って5%を超えるリターンを獲得できれば、それは良い借金と考えられます。

一方で、同じ条件で借り入れをした結果、投資のリターンが3%だった場合、実質的には-2%のリターンとなっているため、悪い借金と評価できます。また、言わずもがなですが、借り入れをリターンの無い消費に充てることは論外です。

と言う話を単独でするととても納得できると思うのですが、これを実生活に当てはめるとどうなるでしょうか?

住宅ローンは最大限借りたほうが良い

私たちの親世代の常識では、頭金は最低でも10%は、、、みたいな話があったかと思いますが、現代はそのころとは大きく経済環境が違うため、それが必ずしも正しいとは限りません。これが、正しくない一番の理由は、個人の資産形成のための環境が当時とは比べ物にならない程整っているためです。

例えば、私のケースでは、住宅ローンを組む際に用意した頭金は、月々の支払いが持ちこたえられる最大限の借り入れに必要な金額なので、つまり、私がとれる最小限の頭金でした。

何故そうしたかと言うと、既に運用を開始していた持ち株会等の資産を崩したくなかったためです。

つまり、住宅ローンの頭金は、向こう35年間にわたり、契約金利で当該の期間運用をしたことと同じ効果があるのですが、この利率と、私の持ち株会の益回りを比較した場合、持ち株を現金化し頭金として入金することは、みすみす、持ち株会の叩き出す益回りを0.5%程度の運用利回りに置き換えることであり、経済的には非合理的であると考えられる、と言うことです。

その結果、もちろん狙ったわけではありませんが、持ち株会はその後爆益を叩き出し、我が家の資産増加の圧倒的大部分を担ってくれています。

ここで注意が必要なのは、住宅ローンの借入金利と、自分の投資益回りでプラスの差分を出せる人は、住宅ローンを最大限に借り入れたほうが良いという点です。

日本の住宅ローン金利の低さを考えると、米国株式でインデックス投資をしていれば、十分に達成可能な数値かと思いますが、それを知らない人の方が世の中には多いということを考えると、万人受けする方法ではないのかもしれません。

まとめ

  • 良い借金と悪い借金の評価基準、並びにそれを実生活に当てはめた場合、どう考えられるかをまとめました
  • 米国株式でインデックス投資をする技術を持ち合わせた投資家は、仮想的に、住宅ローンと言う低金利で資金を借りたうえで、浮いた頭金を米国市場で運用し、その鞘を取ることができるという話でした
  • 私はそうしていますが、万人受けする方法でないことは事実なので、リスクを取って実行するかどうかは、ご自身のリスク許容度と相談して決めてください

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA