確定申告及び還付申請は自分自身のP/Lと思ってみるととても合点がいく構成となっていた

はじめに

最近、所得税の還付申告をしてみて、ようやく日本の確定申告書の見方、書き方に関して納得ができたので、来年の自分へのメモとしてここに記録しておきます。

P/L(損益計算書)の基本的な構成に関して

私が会計を勉強したのは、2016年のIMDであり、それ以前は全くもってわけが分かっていませんでした。今でも概要は分かっていますが、突っ込んだ話をされるとわかりません。

それぐらいの理解の私にとって、P/Lは以下のように見えています。

  • Sales
    これは、いうまでもなく対象となる期間の「売り上げ」のことですね。流石に私でもこれは間違えません。別名Top Lineとも言ったりしますが、これはP/Lの一番最初の行、つまりTop、だからですね。

  • COGS
    これは、Cost of Goods Soldの略で、対象となる商品を製造、販売するにあたり必要となった直接の経費のことを指しています。例えば、仕入れた材料の費用だったり、製造にあたりかかった人件費などもここに分類されることが多いようです。

  • SG&A
    これは、Selling, General, and Administrativeの略で、直接の販売コスト以外のコストで、例えば企業の本社部門のコストだったりで、日本語で言うところの販管費がこれに当たると思います。

その他、段階を経てもう少し分解していけるようですが、確定申告を理解する上で必要な値はこれらで十分かと思います。

P/Lとの比較からみる確定申告書

そんなわけで、P/Lとの比較から確定申告書をみると、どのように見えるのかを整理していきます。

Sales

Salesは企業の場合は、売り上げに当たるわけですが、個人の確定申告の場合は「収入金額等」の欄にこれを記載します。

確定申告書B表 収入金額等

ここで、混乱しがちなのは「収入」と「所得」の違いですが、「収入」は必要な経費等を控除する前の、自分の手元に入った金額のことになります。なんらかの税金をあらかじめ控除されている場合は、控除後の金額を入力します。

サラリーマンの場合は、源泉徴収前の金額を入力するはずですが、私の場合は不要なので、詳細は調べておりません。必要に応じて、国税庁のサイトなどをご確認ください。

COGS/SG&A

これは、確定申告書には出てこないのですが、収支内訳書と言うものに出てきます。

収支内訳書

こちらが、収支内訳書のイメージですが、この経費の部分にCOGSとSG&Aを全て記入します。減価償却費や、借り入れに対する支払い利子などもこちらに記入します。法人格を持っていなかったとしても、事業として副業や何かで収入がある場合は、その収入及び経費をこちらに記入します。

その結果、算出された「所得金額」というのが、当該の副業で得た利益または損益となり、確定申告書の「所得金額等」に記載されるものとなります。

確定申告書B表 所得金額等

課税対象額

この所得金額から、各種制度として活用できる控除をした結果がプラスだった場合、その金額に応じた税率で、納税をすることとなります。

一方で、この課税対象額がマイナスになった場合は、納税は不要という結果になります。

税の還付に関して

これは、完全にケースによると思いますが、課税対象額がマイナスになる場合、つまり、所得から各種制度としての控除をした結果がマイナスになる場合において、既に源泉徴収をされている税金がある場合は、これに対する還付申請をすることができます。

そのような可能性がある場合は、確定申告書B表の「所得の内訳」という欄を利用します。

確定申告書B表 所得の内訳

ここに、必要事項を記入し、源泉徴収税額の合計を求めた上で、同等の金額を確定申告書B表の「税金の計算」の源泉徴税額に記入します。

確定申告書B表 税金の計算

結果、還付が発生する場合は、「還付される税金の受け取り場所」に自分の指定する金融機関の情報を入力し、税金が還付されるのを待ちます。

まとめ

  • 個人事業という観点から見たP/Lと確定申告書の関係についてまとめました
  • 税金に関して分からないことがある場合は、税理士や税務署に相談して、自分にとって正しい形で申告することが重要です
  • 私は色々と自分でやるのが好きなので、足掛け2年かかりましたが、ようやく2年分の確定申請を終えることができました。

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