キャリアの面から持株会の活用に関して考える

はじめに

世の中では、資産形成の手段としての持株会には、どうも賛否両論あるような感じですが、リスクの面から見て否定的な意見を持っている方が多いように感じます。これに関して、私が考えていることをメモしておきます。

私の出した結論

新卒で入社して、その当時から全力で持ち株をやっている私は、その制度自体をあまり疑うこともなく、メリットだけに注目してひたすら自社株を買い続けています。そんな私が出した結論は、

「自分のキャリアに対するコミットメントの深さに応じた拠出が最適」

と言うものでした。

世の中で言われているように、持株会の利用にはとても大きなリスクがあります。それは、フローもストックも同じリスクにさらしてしまうことです。つまり、フローとしての毎月の給与が支払われる元と、そこから少しずつ作り上げるストックとして価値を保存する先が同じところになることで、会社の経営の不手際が自身のフローとストックの両方を襲うことになる。と言うことです。

これは、資産運用という一面から見るととてもまともなで、非の付け所のない主張だと思います。一方で、キャリアと言う観点からすると全く別の世界が見えてきます。

自身の所属している組織の経営が信頼できず、仮にしくじって自分が積み上げた持ち株の価値を棄損する可能性があると思い、有利な条件で買い付けできる持株会を利用しないのであれば、持株会もさることながら、自分のキャリアを毀損しないためにも、一刻も早くその組織を離れたほうがいいかもしれません。

そこまでは思わないものの、資産を全部委ねるのは不安なので、、、と言う話で例えば他の資産を利用するとした場合、自分の所属する組織の経営陣以上に、有利な条件でその資産を運用できる可能性が高いか?と言う観点で評価してみるといいかもしれません。

こんな主張ができるのは、もちろん現在の状況で私の所属する組織の持株会の評価額が、私の全資産に占める割合が圧倒的であり、その含み益が圧倒的だからという話です。しかし、以前から含み益はあったものの、株価がこれだけ好調になったのはここ数年の話であり、この先どうなるかは分かりません。

そこそこ長い期間今の組織に所属してみて、この組織のことが少しだけわかってきたところで、なかなか頼もしい、将来性のある組織だなと思うと、これをより大きくして、次の世代に繋ぐのが現役のメンバーの役割なんだろうなと最近は強く思うようになりました。

最近では自分の作る数字が、全体からするとほんの微々たるものだとしても、それが業績として反映されているという実感もあり、さらに身の引き締まる思いがします。

と言うことで、冒頭に書いた通り、「キャリアへのコミットメントの深さに応じた拠出」を実践すべく、ルールの上限をかれこれ入社以来継続している私は、自分のキャリアに対してもフルコミットメントです。その結果、駐在の権利を得て、さらに余剰資金が生まれたので、これを米国株に投資する、そんな具合になってます。

まとめ

  • 持株会への拠出をどうしたらいいか迷っていると言う人がいたら、自分のキャリアと比較しながら考えると良いのではないかと言う話を書きました
  • 私はキャリアも、持株会もフルコミットメントで、駐在で獲得したものは追加でアメリカの株式に投資しています

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