世の中の相似形 〜情報場と言う概念に関する考察〜

はじめに

ここ数ヶ月Twitterを巡回する中で、Twitterを利用する人の中にも、いくつかの種類があり、それは物理でいうところの「場の理論」と相似形として考えられるのではないかと気づいたので、アイデアをメモしておきます。

場の理論概略

私は物理学者でもなんでもないただの理工系学部を卒業した程度の人間なので、正確な説明ができるわけではないのですが、私の理解する「場」というものは、二つの物体感に働く力を生じさせるものであり、その大きさは、物体の大きさに比例し、距離に反比例するものです。

例えば、二つの物質間に働く引力はF=GMm/r^2と表され、重力場にある物体は須くこの影響を受け、例えば、二つの電荷Q,qの間に働くクーロン力は、F=kQq/r^2と表され、電場にある電荷は須くこの影響を受けます。

Twitterの人々のやりとりを見るに、重力場、電場と同様に情報に関しても「場」と言いう概念を導入できるのではないか?と考えるようになりました。

情報場のアイデア

情報場を規定する前に、まずはTwitterで観察される人々の分類をしてみようと思います。私がしばらく観察を続けた結果、Twitterには以下の種類の人がいることが概ねわかりました。

  1. インフルエンサー
  2. フォロワー
  3. ツイッタラー

各々簡単に説明をつけていきます。

1. インフルエンサー

説明は不要かと思いますが、Twitterを使って色々と有益な情報を発信し、世の中のたくさんの人からフォローされ、その発信する情報が多くの人の行動に影響を及ぼす類の人です。いわゆる有名人と言う人がこれに該当します。

2. フォロワー

こちらも説明は不要かもしれませんが、基本的には情報の受けてであり、インフルエンサーをフォローして、有益な情報をいち早く取得し、自分の行動に反映させようとする人で、一般市民のほとんどはこちらに分類されると思います。

3. ツイッタラー

これは、試しにこう言うラベルをつけてみましたが、その実なんでも良くて、インフルエンサーとフォロワー以外の人もしくは、Botなどその他全てをこれに分類しても良いと思います。

さて、このようにばっくりと登場人物を整理した上で、情報場がどのようなアイデアなのかをまとめていこうと思います。

まず、情報場で生まれる「力(F)」に相当するものですが、これは、そのアカウントの他のアカウントに対する影響力と考えられると思います。つまり、インフルエンサーとしての強さということができるかもしれません。

続いて、質量や電荷に値するスカラーと距離に値するスカラーを何にするか?ですが、これはそのアカウントのフォロワー数の関係性をうまく使えるのではないかと思います。

例えば、フォロワー数の多さが、アカウントの影響力の大きさに影響を持つことは明らかなので、二つのアカウントのフォロワー数の差分、もしくは少ない方に対する多い方の割合を分子に持ってくることで、アカウントの関係性からそのアカウント間の影響力を表すことができ、次に、分母となる距離の2乗は、各アカウントのフォローする人数の差分の絶対値の逆数とかが使えるかもしれません。つまり、インフルエンサーのフォローする人が2人で、フォロワーのフォローする人が1,000人だった場合、r=1/998ということです。

最後に、定数となるGやkですが、これはそのインフルエンサーが持っている情報の希少性をもとに定められる数字と考えると良いかもしれません。つまり、持っている人が少ない情報でかつ、多くの人が欲しいと考える情報であれば、もちろん発信する情報の影響力も大きくなるという、そういう定数です。

まとめ

  • 久々にアイデアが思いついたので、世の中の相似形に関してメモをしました
  • 二つのものが相互に影響を及ぼすようなケースにおいて、「場」と言う概念はとてもよく事象を説明できると思います
  • 全くなんの役にも立ちませんが、こういうことを考えられるというのは、物理を学んでよかったなと思う瞬間です

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