リスク耐性2種類

はじめに

株式投資を通じた資産形成をするにあたり、自分の中に2種類のリスク耐性があることに気づいたので、ここにメモをしておきます。

1種類目

恐らく、このリスク耐性が世の中で最もよく使われるリスク耐性であり、積み立て投資などをする場合には、時間とともに資産総額も大きくなり、徐々に耐性が上がっていくもので、自分の資産の上下に対する耐性です。

このリスク耐性が強い人は、資産をよりリスクの大きい投資対象にさらすことで、大きな利益もしくは大きな損失を被ることができます。

投資を始めたばかりの頃の私のこのリスク耐性はさほど高くなかったと思います。しかし、定期的に積み立てを行い、自分の資産のリスクに対するエクスポージャーを徐々に大きくすること、並びに、資産運用に関する正しい知識を付けることで、日々の値動きはさほど気にならなくなりました。

我が家の全資産の9割ぐらいは株式で運用されているので、大きい日は1日当たりで3桁ぐらい動く日もあるのですが、如何せん、9割の内の8割ぐらいが直ぐに売ることもできない資産なので、ほぼ気になりません。それでも、資産は右肩上がりに増え続けています。

この、全資産の変動に対する投資家の感受性の豊かさを世の中ではリスク耐性と言うことが多いように思います。

2種類目

今回私が発見したリスク耐性2種類目は、1度に投資できる量の話です。

私はアメリカに赴任してから初めて米国株投資を始めましたが、2年とちょっとが経ち、アメリカにある資産だけでもそれなりのサイズになってきました。

この間、生活の立ち上げが終わり次第、最低額を決め、可能な月はそれに加えてさらなる余剰も投資してきました。今も変わらず投資の中心はETFですが、それでも少しの遊び心を加えて、多少の個別株とレバレッジETFなどを買い付けています。

この2年間の自分の投資行動を振り返り、思ったほど大きく変わっていないものがありました。それが、2種類目のリスク耐性であり、1つの注文で、1銘柄に対していくらまで投資するのか?です。

私が記録を付けている毎月の購買実績を見ると顕著に分かると思いますが、ほとんどのケースで、$500.00-$600.00に収まっていると思います。これはもちろん、きりが良くて計算がしやすいという話もあるのですが、同じ銘柄を$1,000.00分買う時でさえも、$500.00を2回に分けて注文していると思います。

これは何でだかわかりませんが、ほんと、$1000.00を一気に投資しようと思うとちょっと気が引けてしまうのです。

インターネットで投資をしている人の話を見ていると、金額が大きすぎてちょっと浮世離れしている感もあるのですが、普通に考えて、$1000.00の物を何か買うって、結構一大事ですよね。例えば、$1000.00のビジネスシューズなんて履いた日には、通勤時間帯の山手線なんて絶対乗りたくないし、$1000.00のディナーって夫婦二人で行ったら一体何頼めばいいんだ?ってぐらいの金額です。

と言うことで、比較対象からも分かる通り、なんとなく私は投資資金を投下する時にそれを投資と言うよりは、消費に近いマインドで買っている風がうかがえます。

そう思うと、価値があるのが分かっているものであれば、$500.00は躊躇なく使えるが、$1000.00となるとちょっと二の足を踏んでしまう自分の行動や価値観にも符合するので、おそらくそういう話なんだと今は納得しています。

まとめ

  • 投資活動においてリスク耐性とは2種類あるのではないかと言うことに関して考察しました。
  • 一つは、総資産の変動に対する耐性と、もう一つは一回当たりの投資金額に対する耐性です。
  • 一つ目のリスク耐性は徐々に鍛えることができますが、私の場合、二つ目は生活にべったりとくっついている部分が多いため、なかなか鍛えることは難しかもしれません

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