物事をどこまで整えておくのか、また、その状態をどう維持するのか?という話は、エントロピー増大の法則に繋がる真理があるかも?

はじめに

たまーに、高校大学程度で習う物理法則を、実生活に適用した場合に、どう言ったケースが考えられるか?ということを書いていますが、最近思うのは、「エントロピー増大の法則」というのは、なかなか優れた法則だなと思うので、これに関してメモしておこうと思います。

簡単な説明

エントロピー増大の法則は、高校物理で学んだのか、大学で学んだのか忘れてしまいましたが、主に熱力学・統計力学の分野で学んだと思います。

あまり読む気はしませんが、Wikiのページを貼っておきます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エントロピー

私が昔お世話になったのは、EMANの物理学なので、こちらも参考までにリンクを貼っておきます。

https://eman-physics.net/thermo/entropy.html

雑な私の理解ですが、エントロピーは乱雑さを示す指標で、物事が整理整頓された状態よりは、ぐちゃぐちゃに入り乱れている状態の方が、エントロピーが高いということです。

実生活への適用

この、エントロピー増大の法則ですが、実生活に当てはめると何が起きるでしょうか?

我が家の例

例えば、我が家では、妻や私が主に家事を行い、部屋の型付けや掃除などをします。この、掃除が済んだ後の状態は、家という閉鎖系において、あるべきものがあるべきところに、期待通り整理整頓されている状態です。

この状態は、例えば、熱力学でエントロピー増大の法則の導入として語られることの多い、外の系との熱収支のない、閉じた系において、高温の気体と低温の期待が間仕切りで仕切られて、分離されている状態と考えられます。

部屋の場合は、毎朝娘がせっせとおもちゃを引っ張り出し、この理想的な状態をよりエントロピーの高い状態にするために、部屋の中をぐちゃぐちゃにしてくれます。これは、前出の系でいうところの間仕切りを外して、高温の気体と低温の気体が混じって、中温の期待になる状態と考えられます。

物理的には、エネルギーはより低位に流れていくため、これが自然に元の状態に戻ることはなく、元の状態に戻すには、外の系からの仕事が必要になります。

職場の例

私は転職経験がないので、n=1の意見しか言えないのですが、システムや業務フローなどは、構築した時を境にどんどんエントロピーが増大していきます。

例えば、業務フローであれば、運営すれば運営する程、例外処理のインプットが発生したり、そもそも業務フローを正しく回す意識の低い人が入ってかき乱したりと、色々と当初の見込みとは違ったことが起きてきます。

初期の設計→構築→実装を経て使い出した業務フローが最もエントロピーが低く、時を経て、いろいろな変遷があり、どんどんエントロピーが増大し、終いには何故こうなっているのか、誰にもわからない様な業務フローが現場で使いまわされます。

この業務フローを、いかに設計時の状況として保っておくか?もちろん、上記説明の通り、放って置いたらどんどんぐちゃぐちゃになっていき、誰かが外からエネルギーを加えて、正しく維持しないと、もしくは、正しい状態に戻さないと、業務フローもエントロピーが溜まって、どんどん汚くなります。

この状況を私はエントロピー増大の法則とうまく符合すると見ています。

エントロピーの増大に抗うために投入するエネルギーとその効率に関して

上記の通り、エントロピーの増大に対抗するためには、外の系から仕事をする必要があります。例えば、我が家の例であれば、妻や私が部屋を掃除することであったり、業務フローであれば、例外を許さず、正しくフローを流してもらうということになります。

個人的には、ここで重要になると思うのが、その外部からの仕事の結果得られる効果は、投入したエネルギーに見合うかどうか?という点です。

例えば、部屋をきれいに維持するという点においても、どこまでやるのか?どれぐらいの頻度でやるのか?など、いくつかの判断基準があると思います。また、それをするために、自分はどれぐらいのエネルギーを投入し、どれぐらいの満足感を得られるのか?

例えば、業務を例にとると、その例外処理を認めると、自分たちがどれぐらい大変なのか、将来の業務にどれぐらいの影響があるのか、同じく認めなかった場合、それは変更できないことをクライアントが吸収することになるのですが、それがこの先の関係性にどれだけ影響するのか?などなど。

こう言ったことを考慮しながら、エントロピーが一方的に増大しない様に、外部から仕事を加えていくという概念がじつはとても重要であり、実はこの概念自体が、サービスマネージメントの重要な要素なのではないかと最近は考えています。

まとめ

  • ほとんどの人にとっては全く興味のない話かと思いますが、こう言った学問的な知識を実世界に応用する力が、リベラルアーツであり、いわゆる「教養」というものだと思います。
  • こう言った、学問と実生活を柔軟に行き来できる領域が増えると、より学ぶことや生活することが楽しくなるのではないかと思います。

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