子供っぽい英語

はじめに

英語では、子供も大人も同じような単語を使って同じように話をするという話を以前、どこかで書いた気がします。一方で、大人のような言葉を子供がしゃべっているとも思えず、その辺てどうなっているのだろうと以前思っていたのですが、最近これが分かってきたのでメモしておきます。

正しい英語は大人らしい

我が家には1歳半を過ぎた娘がいるという話は以前から書いていますが、その娘が好んでみるNetflixの番組にWord partyという番組があります。

登場人物(?)は全部で四人でチーターのFranny、象のBaily、カンガルーのKipとパンダのLuluです。みんなそんなに歳の設定は変わらず、まだおむつをしている設定なのですが、一応この順番で歳の順になっていて、Frannyが一番お姉さんで、Luluが一番下の子です。

番組を見ているとなんとなく分かるのですが、やはりFrannyやBailyはほかの二人に比べて色々な言葉を知っていたり、ちゃんとした言葉をしゃべっています。

しばらく娘とこれを見ていて気が付いたのが、Luluがしゃべる言葉はそこかしこで文法が間違っている一方で、FrannyやBailyがしゃべる言葉はほとんどそういった間違いが見当たらないという点です。とくに、主語に合わせての動詞の変化(いわゆる三単現のsとか)や、名詞の単複が結構な頻度で間違っていて、まだ単語と単語をかろうじてつなぎ合わせているレベルです。

一方で、FrannyやBailyはちゃんとセンテンスで言葉を話し、意思疎通をしています。

はたと思いだしました。

MBAの準備で英語を勉強しているころに、単複を間違えたり、動詞の変化を間違えたりというのは、とても子供っぽく聞こえるから本当に注意したほうが良い、と言う話を誰かから聞いたことを。

そういうことだったのかと合点がいきました。

ネイティブは成長の過程でそういうところも含めて、知らず知らずのうちに修正していくものの、ノンネイティブの我々はそれを修正することなく社会に放り込まれるため、でっかい図体した大人が、子供みたいな言葉をしゃべっていると、そう思われるわけです。

ということは、ルール(つまり文法)を知らずに、フレーズや雰囲気だけで何とかしている、ある種のサバイバーたちの英語はきっとネイティブからするとLuluの英語と変わらないと思われているんだろうなと言う想像がつきます。

まとめ

  • 学校英語ではしゃべれるようにならないという話は皆さん耳だこかと思いますし、それは話す訓練をしていないのでそりゃそうだろという結論になりますが、一方で、学校英語も習得せずに英語を話している気になっていると、Luluと変わらぬ、子供じみた英語を話している可能性が高いので、それはそれで気を付けたほうが良いですね。ビジネスでは相手にされないかもしれませんね。

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